問題4は、2次不等式 $x^2 - 2x > 0$ (①とする)と2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax - 2a + 15$ が与えられたとき、以下の3つの問いに答えるものです。 (1) 2次不等式①を解く。 (2) 関数 $f(x)$ の最小値を $a$ を用いて表し、グラフCが $x$ 軸と異なる2点で交わるような $a$ の値の範囲を求める。 (3) 2次不等式①を満たす $x$ の値の範囲で、グラフCが $x$ 軸と異なる2点で交わるような $a$ の値の範囲を求める。 問題5は、1から5までの数字が書かれた5枚のカードを横一列に並べるとき、以下の3つの問いに答えるものです。 (1) 奇数と偶数のカードが交互に並ぶ並べ方は何通りか。 (2) 1と2のカードが隣り合う並べ方は何通りか。 (3) どの隣り合う2枚のカードも、カードに書かれた数の和が5以上になる並べ方は何通りあるか。

代数学二次不等式二次関数判別式因数分解場合の数順列
2025/8/1

1. 問題の内容

問題4は、2次不等式 x22x>0x^2 - 2x > 0 (①とする)と2次関数 f(x)=x22ax2a+15f(x) = x^2 - 2ax - 2a + 15 が与えられたとき、以下の3つの問いに答えるものです。
(1) 2次不等式①を解く。
(2) 関数 f(x)f(x) の最小値を aa を用いて表し、グラフCが xx 軸と異なる2点で交わるような aa の値の範囲を求める。
(3) 2次不等式①を満たす xx の値の範囲で、グラフCが xx 軸と異なる2点で交わるような aa の値の範囲を求める。
問題5は、1から5までの数字が書かれた5枚のカードを横一列に並べるとき、以下の3つの問いに答えるものです。
(1) 奇数と偶数のカードが交互に並ぶ並べ方は何通りか。
(2) 1と2のカードが隣り合う並べ方は何通りか。
(3) どの隣り合う2枚のカードも、カードに書かれた数の和が5以上になる並べ方は何通りあるか。

2. 解き方の手順

**問題4**
(1) 2次不等式 x22x>0x^2 - 2x > 0 を解きます。
x(x2)>0x(x - 2) > 0 と因数分解できるので、x<0x < 0 または x>2x > 2 が解となります。
(2) 関数 f(x)=x22ax2a+15f(x) = x^2 - 2ax - 2a + 15 の最小値を求めます。平方完成を行うと、
f(x)=(xa)2a22a+15f(x) = (x - a)^2 - a^2 - 2a + 15
したがって、最小値は a22a+15-a^2 - 2a + 15 となります。
次に、グラフCが xx 軸と異なる2点で交わる条件を求めます。これは、判別式 D>0D > 0 であることと同値です。
D/4=a2(2a+15)=a2+2a15>0D/4 = a^2 - (-2a + 15) = a^2 + 2a - 15 > 0
(a+5)(a3)>0(a + 5)(a - 3) > 0
a<5a < -5 または a>3a > 3
aa は正の定数なので、a>3a > 3 が条件となります。
(3) (1)より、x<0x < 0 または x>2x > 2
(2)より、a>0a>0 のとき、グラフがxx軸と2点で交わるための条件はa>3a>3
x<0x < 0 または x>2x > 2 の範囲で、グラフCが xx 軸と異なる2点で交わる aa の範囲を求める必要があります。f(x)=0f(x)=0x<0x < 0 または x>2x > 2 の範囲に少なくとも2つ解を持つとき、f(0)<0f(0)<0またはf(2)<0f(2)<0の条件を満たす必要があります。
f(0)=2a+15f(0) = -2a+15 であり f(2)=44a2a+15=196af(2) = 4-4a-2a+15=19-6aです。
f(0)<0f(0)<0 とすると、2a+15<0-2a+15<0から、a>15/2a>15/2
f(2)<0f(2)<0 とすると、196a<019-6a<0から、a>19/6a>19/6
a>3a>3の条件と合わせて、a>19/6a>19/6またはa>15/2a>15/2。したがって、a>19/6a > 19/6 が条件となります。
a>15/2a > 15/2 の時、a>3a > 3かつa>19/6a>19/6の条件を満たすので、a>15/2a>15/2
**問題5**
(1) 奇数は1, 3, 5の3枚、偶数は2, 4の2枚です。
奇数と偶数が交互に並ぶためには、奇数が両端に来る必要があります。
奇数、偶数、奇数、偶数、奇数の順に並ぶ場合、奇数の並び方は3!通り、偶数の並び方は2!通りなので、全部で 3!×2!=6×2=123! \times 2! = 6 \times 2 = 12 通りです。
(2) 1と2のカードが隣り合う場合、1と2を一つの組として考えます。
この組と、3, 4, 5のカードの並び方を考えます。全部で4つの要素の並び方なので、4!通り。
1と2の並び方は12と21の2通りなので、 4!×2=24×2=484! \times 2 = 24 \times 2 = 48 通りです。
(3) どの隣り合う2枚のカードも、カードに書かれた数の和が5以上になる並べ方を考えます。
これは、条件が厳しいため、可能な並べ方をすべて列挙します。
5と1を隣り合わせると和は6、5と2で7、5と3で8、5と4で9、4と1で5。
考えられるのは5, 4, 1, 3, 2を並び替えて条件を満たす並べ方を求めるしかない。
5,1,4,3,2 5,2,3,4,1
5と1,2の組み合わせはそれぞれ1通りしかない.
5が先頭にくる場合しかない。
(5,1,4,2,3)、(5,2,3,1,4)を試行錯誤で探す。
(1,5), (2,4), (3,5)などの組み合わせを避ければよい。
5と4のカードは絶対に隣り合わないといけないため、不可能。
答えは0。

3. 最終的な答え

**問題4**
(1) x<0x < 0 または x>2x > 2
(2) 最小値: a22a+15-a^2 - 2a + 15a>3a > 3
(3) a>15/2a > 15/2
**問題5**
(1) 12通り
(2) 48通り
(3) 0通り

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