(1) $a, b$が有理数のとき、$a+b\sqrt{3}=0$ならば$a=b=0$であることを証明する。ただし、$\sqrt{3}$は無理数である。 (2) 等式 $(2+3\sqrt{3})x + (1-5\sqrt{3})y = 13$ を満たす有理数 $x, y$ の値を求める。

代数学無理数有理数連立方程式代数
2025/8/1

1. 問題の内容

(1) a,ba, bが有理数のとき、a+b3=0a+b\sqrt{3}=0ならばa=b=0a=b=0であることを証明する。ただし、3\sqrt{3}は無理数である。
(2) 等式 (2+33)x+(153)y=13(2+3\sqrt{3})x + (1-5\sqrt{3})y = 13 を満たす有理数 x,yx, y の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
a+b3=0a+b\sqrt{3} = 0を仮定する。
もし、b0b \neq 0ならば、3=ab\sqrt{3} = -\frac{a}{b}となる。
ここで、aabbは有理数なので、ab-\frac{a}{b}も有理数である。
しかし、これは3\sqrt{3}が無理数であることに矛盾する。
したがって、b=0b = 0でなければならない。
b=0b = 0a+b3=0a+b\sqrt{3} = 0に代入すると、a+03=a=0a+0\cdot\sqrt{3} = a = 0となる。
よって、a=0a=0かつb=0b=0が成り立つ。
(2)
(2+33)x+(153)y=13(2+3\sqrt{3})x + (1-5\sqrt{3})y = 13を展開すると、
2x+33x+y53y=132x + 3\sqrt{3}x + y - 5\sqrt{3}y = 13
(2x+y)+(3x5y)3=13(2x+y) + (3x-5y)\sqrt{3} = 13
13=13+0313 = 13 + 0\cdot\sqrt{3}と書き換えられるので、
(2x+y)+(3x5y)3=13+03(2x+y) + (3x-5y)\sqrt{3} = 13 + 0\cdot\sqrt{3}
ここで、xxyyは有理数なので、2x+y2x+y3x5y3x-5yも有理数である。
したがって、(1)の結果から次の連立方程式が得られる。
2x+y=132x+y = 13
3x5y=03x-5y = 0
この連立方程式を解く。
一つ目の式より、y=132xy = 13 - 2x
これを二つ目の式に代入すると、
3x5(132x)=03x - 5(13-2x) = 0
3x65+10x=03x - 65 + 10x = 0
13x=6513x = 65
x=5x = 5
y=132x=132(5)=1310=3y = 13 - 2x = 13 - 2(5) = 13 - 10 = 3
したがって、x=5,y=3x = 5, y = 3

3. 最終的な答え

(1) a=b=0a=b=0であることを証明終わり。
(2) x=5,y=3x = 5, y = 3

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