点Oを中心とする円があり、円外の点Pから円に2本の直線を引き、円との交点をそれぞれA, B, C, Dとする。AB = 8, AP = 10, CD = 3であり、線分BCは円の中心Oを通る。このとき、以下の問いに答える。 (1) 線分PCの長さを求めよ。 (2) 円Oの半径の長さを求めよ。 (3) 三角形OCAの面積を求めよ。 (4) 線分PCの中点Mと点Oを結ぶ線分と円Oとの交点をEとするとき、線分EMの長さを求めよ。

幾何学方べきの定理半径面積二等辺三角形
2025/8/1
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、丁寧に解説します。

1. 問題の内容

点Oを中心とする円があり、円外の点Pから円に2本の直線を引き、円との交点をそれぞれA, B, C, Dとする。AB = 8, AP = 10, CD = 3であり、線分BCは円の中心Oを通る。このとき、以下の問いに答える。
(1) 線分PCの長さを求めよ。
(2) 円Oの半径の長さを求めよ。
(3) 三角形OCAの面積を求めよ。
(4) 線分PCの中点Mと点Oを結ぶ線分と円Oとの交点をEとするとき、線分EMの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 線分PCの長さを求める
方べきの定理より、PA×PB=PC×PDPA \times PB = PC \times PDが成り立つ。PA=10PA = 10AB=8AB = 8なので、PB=PA+AB=10+8=18PB = PA + AB = 10 + 8 = 18。よって、PA×PB=10×18=180PA \times PB = 10 \times 18 = 180
また、PD=PC+CDPD = PC + CDであり、CD=3CD = 3なので、PD=PC+3PD = PC + 3
したがって、PC×(PC+3)=180PC \times (PC + 3) = 180
これを展開すると、PC2+3PC180=0PC^2 + 3PC - 180 = 0
この二次方程式を解くと、PC=3±324(1)(180)2=3±9+7202=3±7292=3±272PC = \frac{-3 \pm \sqrt{3^2 - 4(1)(-180)}}{2} = \frac{-3 \pm \sqrt{9 + 720}}{2} = \frac{-3 \pm \sqrt{729}}{2} = \frac{-3 \pm 27}{2}
PCPCは長さなので正の値をとるから、PC=3+272=242=12PC = \frac{-3 + 27}{2} = \frac{24}{2} = 12
(2) 円Oの半径を求める
BCは円Oの中心を通るので、BCは円の直径である。
方べきの定理より、PA×PB=PC×PDPA \times PB = PC \times PDが成り立つ。PA=10PA = 10AB=8AB = 8なので、PB=PA+AB=10+8=18PB = PA + AB = 10 + 8 = 18。よって、PA×PB=10×18=180PA \times PB = 10 \times 18 = 180
また、PD=PC+CDPD = PC + CDであり、CD=3CD = 3PC=12PC = 12なので、PD=12+3=15PD = 12 + 3 = 15
PC×PD=12×15=180PC \times PD = 12 \times 15 = 180
BCBC は直径なので円の中心をOとし、rr を半径とすると、BC=2rBC = 2r
PCPC は、POOC=POr=12PO - OC = PO - r = 12 とも表せる。したがって、PO=12+rPO = 12 + r
また、BO=rBO = r なので、PB=PO+OB=12+r+r=12+2r=18PB = PO + OB = 12 + r + r = 12 + 2r = 18
したがって、2r=62r = 6 より、r=3r = 3
(3) 三角形OCAの面積を求める
OA=OC=r=3OA = OC = r = 3であり、OAOAOCOCは半径である。三角形OCAは二等辺三角形である。
BCBCは円の中心を通るので、BCA=90∠BCA = 90^\circ
OCA=OCA∠OCA = ∠OCA
三角形OACの面積を求める。sinCOA\sin ∠COAが必要。
COA=BOA∠COA = ∠BOA
三角形OCAの面積 = 1/2×OA×OC×sin(AOC)=12×3×3×sin(AOC)=92sin(AOC)1/2 \times OA \times OC \times \sin(\angle AOC) = \frac{1}{2} \times 3 \times 3 \times \sin(\angle AOC) = \frac{9}{2}\sin(\angle AOC)
線分OCは線分BCの一部なので角度の情報は得られない。
また、三角形OCAの高さが分からないので面積を求めることは困難。
(4) 線分EMの長さを求める
PCPCの中点をMとすると、PM=MC=PC/2=12/2=6PM = MC = PC/2 = 12/2 = 6
OM=POPM=(r+12)6=3+126=9OM = PO - PM = (r + 12) - 6 = 3 + 12 - 6 = 9
OE=r=3OE = r = 3
EM=OMOE=93=6EM = OM - OE = 9 - 3 = 6

3. 最終的な答え

(1) 線分PCの長さ: 12
(2) 円Oの半径: 3
(3) 三角形OCAの面積: 不明
(4) 線分EMの長さ: 6

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