直角三角形ABCにおいて、AB=4, BC=$2\sqrt{5}$である。このとき、ACの長さを求める。さらに、点Bを端点とする半直線BC上に点Oをとり、Oを中心とする円がBを通り、直線ACに接するとき、三角形ABCの内心、外心、重心のうちどれが直線AO上にあるかを答え、BO:OCの比を求め、円Oの半径を求める。

幾何学三平方の定理直角三角形内心外接円内接円相似
2025/8/2
## 解答

1. 問題の内容

直角三角形ABCにおいて、AB=4, BC=252\sqrt{5}である。このとき、ACの長さを求める。さらに、点Bを端点とする半直線BC上に点Oをとり、Oを中心とする円がBを通り、直線ACに接するとき、三角形ABCの内心、外心、重心のうちどれが直線AO上にあるかを答え、BO:OCの比を求め、円Oの半径を求める。

2. 解き方の手順

(1)ACの長さを求める。
三角形ABCは直角三角形なので、三平方の定理より
AC2=AB2+BC2=42+(25)2=16+20=36AC^2 = AB^2 + BC^2 = 4^2 + (2\sqrt{5})^2 = 16 + 20 = 36
AC=36=6AC = \sqrt{36} = 6
(2)円Oが直線ACに接するとき、三角形ABCの内心が直線AO上にある。
これは、円Oが三角形ABCの内接円であることからわかる。内心は内角の二等分線の交点であり、Oは∠ACBの二等分線上にあるため、A, O, 内心は一直線上に並ぶ。
(3)BO:OCの比を求める。
円Oが直線ACに接しているので、円Oの半径をrとすると、OB = r。
OC = BC - OB = 25r2\sqrt{5} - r
△AOBと△AOCにおいて、
OBA=90\angle OBA = 90^\circ, OCA=90\angle OCA = 90^\circ
円Oの中心OからACに下ろした垂線の足をDとすると、OD=r。
ODC\triangle ODCにおいて, OC2=OD2+CD2OC^2=OD^2+CD^2
(25r)2=r2+CD2(2\sqrt{5}-r)^2=r^2+CD^2
2045r+r2=r2+CD220-4\sqrt{5}r+r^2=r^2+CD^2
CD2=2045rCD^2=20-4\sqrt{5}r
また、ABCADC\triangle ABC \sim \triangle ADC
AC=6, BC=252\sqrt{5}, AB=4
ACO\triangle ACOにおいて、AO2=OC2+AC22OCCDcosOCPAO^2=OC^2+AC^2-2OC\cdot CD cos\angle OCP
内接円の場合、AOは∠BACの二等分線となるため、内接円の半径をr'とすると、r=AB+BCAC2=4+2562=51r'=\frac{AB+BC-AC}{2}=\frac{4+2\sqrt{5}-6}{2}=\sqrt{5}-1
点Oは内心であり、BO = 25OC2\sqrt{5}-OCなので、BOOC=25OCOC=25OC1\frac{BO}{OC}= \frac{2\sqrt{5}-OC}{OC}=\frac{2\sqrt{5}}{OC}-1
△ABCの内心をIとすると、AIは∠BACの二等分線なので、BI:IC = AB:AC = 4:6 = 2:3。
BI=OB=r。OC=BC-OB=25r2\sqrt{5}-r
BI:IC=2:3なので、r25r=23\frac{r}{2\sqrt{5}-r} = \frac{2}{3}
3r = 452r4\sqrt{5} - 2r
5r = 454\sqrt{5}
r = 455\frac{4\sqrt{5}}{5}
BO = 455\frac{4\sqrt{5}}{5}
OC = 25455=105455=6552\sqrt{5} - \frac{4\sqrt{5}}{5} = \frac{10\sqrt{5}-4\sqrt{5}}{5} = \frac{6\sqrt{5}}{5}
BOOC=455655=46=23\frac{BO}{OC} = \frac{\frac{4\sqrt{5}}{5}}{\frac{6\sqrt{5}}{5}} = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
よって、BO:OC = 2:3。
(4)円Oの半径を求める。
円Oの半径はr = 455\frac{4\sqrt{5}}{5}なので、455\frac{4\sqrt{5}}{5}

3. 最終的な答え

AC = 6
イ = ① (内心)
BO:OC = 2:3
円Oの半径 = 455\frac{4\sqrt{5}}{5}

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