2つの円が点Pで接している。一方の円には点A, B, Pがあり、$\angle APB = 55^\circ$、$\angle PAB = \theta$ である。もう一方の円には点C, D, Pがあり、$\angle CPD = 45^\circ$ である。$\theta$ の大きさを求めよ。

幾何学円周角接弦定理角度
2025/8/2

1. 問題の内容

2つの円が点Pで接している。一方の円には点A, B, Pがあり、APB=55\angle APB = 55^\circPAB=θ\angle PAB = \theta である。もう一方の円には点C, D, Pがあり、CPD=45\angle CPD = 45^\circ である。θ\theta の大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、円周角の定理を用いて、PDC\angle PDC を求める。PDC=CPC=45\angle PDC = \angle CPC = 45^\circ
次に、接弦定理を使う。PBC\angle PBC は弧 PCPC の円周角で、接弦定理より、BPC=PDC=45 \angle BPC = \angle PDC = 45^\circ
さらに、ABP\angle ABP は弧 APAPの円周角で、接弦定理より、BAP=APB=55 \angle BAP = \angle APB = 55^\circ。したがって、APB=55\angle APB = 55^\circ
ABP=55\angle ABP = 55^{\circ}なので、CBP=ABP\angle CBP = \angle ABP である。
三角形 APB において、内角の和は 180 度であるから、
PAB+ABP+APB=180\angle PAB + \angle ABP + \angle APB = 180^{\circ}
θ+ABP+55=180\theta + \angle ABP + 55^{\circ} = 180^{\circ}
BPC=45\angle BPC = 45^{\circ} である。
また、APB+BPC=55+45=100\angle APB + \angle BPC = 55^\circ + 45^\circ = 100^\circ
ABP\angle ABP は、CBP\angle CBP の別表記である。
四角形ABPCは円に内接するため、BAC+BPC=180\angle BAC + \angle BPC = 180^{\circ}なので、
θ+45=180\theta + 45^{\circ} = 180^{\circ}
θ=18045=135\theta = 180^{\circ} - 45^{\circ} = 135^{\circ}
接弦定理よりPBA=PCA\angle PBA = \angle PCA
APB=55\angle APB= 55^{\circ}なのでPCD=55\angle PCD= 55^{\circ}
CDP=45\angle CDP = 45^{\circ}より、CPD=45\angle CPD = 45^{\circ}
三角形CPDの内角の和は180度より、DCP=180(45+55)=80\angle DCP = 180- (45 +55) = 80^{\circ}
よって、PBA=80\angle PBA= 80^{\circ}
三角形PABの内角の和は180度より、PAB=θ=180(80+55)=45\angle PAB = \theta = 180 - (80+55) = 45^{\circ}

3. 最終的な答え

θ=45\theta = 45^\circ

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