正の数 $a, b$ について、$\frac{1}{a^3} + \frac{1}{b^3} < \frac{1}{32}$ ならば、$a, b$ の少なくとも一方は4より大きいことを証明せよ。

代数学不等式証明背理法
2025/8/1

1. 問題の内容

正の数 a,ba, b について、1a3+1b3<132\frac{1}{a^3} + \frac{1}{b^3} < \frac{1}{32} ならば、a,ba, b の少なくとも一方は4より大きいことを証明せよ。

2. 解き方の手順

背理法を用いる。
a,ba, b の少なくとも一方は4より大きいという命題の否定は、a4a \le 4 かつ b4b \le 4 である。
したがって、a4a \le 4 かつ b4b \le 4 と仮定する。このとき、a343=64a^3 \le 4^3 = 64 かつ b343=64b^3 \le 4^3 = 64 である。
したがって、1a3164\frac{1}{a^3} \ge \frac{1}{64} かつ 1b3164\frac{1}{b^3} \ge \frac{1}{64} である。
よって、
1a3+1b3164+164=264=132\frac{1}{a^3} + \frac{1}{b^3} \ge \frac{1}{64} + \frac{1}{64} = \frac{2}{64} = \frac{1}{32}
となる。
これは、1a3+1b3<132\frac{1}{a^3} + \frac{1}{b^3} < \frac{1}{32} に矛盾する。
したがって、a4a \le 4 かつ b4b \le 4 という仮定は誤りであり、a,ba, b の少なくとも一方は4より大きい。

3. 最終的な答え

証明終了。

「代数学」の関連問題

方程式 $7x + 2 = 9x + 7$ を解いて、$x$ の値を求めます。

一次方程式方程式の解法代数
2025/8/2

(1) 行列 $A = \begin{bmatrix} 2 & -1 & 8 \\ 1 & -1 & 5 \\ -3 & 5 & -16 \end{bmatrix}$ の行列式 $|A|$ を求めます...

行列行列式逆行列余因子行列検算
2025/8/2

複素数 $z$ が与えられた等式 $|iz+3| = |2z-6|$ を満たすとき、以下の問いに答える問題です。 (1) 等式を満たす点 $z$ 全体が表す図形を求める。 (2) $z - \over...

複素数絶対値複素平面距離最大値
2025/8/2

問題は、二次関数 $y = 2x^2 + 8ax - 2a - 1$ について、以下の問いに答えるものです。 (1) 頂点の $y$ 座標を求め、その最大値を求める。 (2) $-1 \le x \l...

二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/8/2

行列 $A = \begin{pmatrix} 0 & 2 \\ 3 & -1 \end{pmatrix}$ と $B = \begin{pmatrix} 5 & -3 \\ 2 & -1 \end{...

行列逆行列行列式
2025/8/2

与えられた方程式 $-4(x+1)^2 - 3 = 0$ を解き、$x$ の値を求めます。

二次方程式虚数解複素数方程式
2025/8/2

与えられた2次関数 $y = 2x^2 + 8ax - 2a - 1$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 放物線 C の頂点の y 座標とその最大値を求める。 (2) $-1 \le x...

二次関数平方完成最大値最小値
2025/8/2

与えられたベクトル $c$ と行列 $A$, $B$ に対して、以下の行列の積を計算します。計算不能の場合は「計算不能」と答えます。 (i) $AB$ (ii) $Bc$ (iii) ${}^tAc$...

行列行列の積転置行列ベクトルの積
2025/8/2

問題は、与えられた数式を計算して簡単にすることです。 具体的には、 (1) $(-6x+3y)+(-7x-4y)$ を計算する必要があります。

式の計算同類項一次式
2025/8/2

与えられた2つの多項式の足し算をしなさい。 $(-6x+3y)+(-7x-4y)$

多項式加法同類項
2025/8/2