定数 $a$ を用いて表された2つの2次方程式、 $x^2+5x+4-a=0$ と $x^2-3ax+2a^2=0$ の異なる実数解の個数をそれぞれ調べる。

代数学二次方程式判別式実数解
2025/8/2

1. 問題の内容

定数 aa を用いて表された2つの2次方程式、
x2+5x+4a=0x^2+5x+4-a=0x23ax+2a2=0x^2-3ax+2a^2=0 の異なる実数解の個数をそれぞれ調べる。

2. 解き方の手順

2次方程式の実数解の個数は、判別式 DD の符号によって決まる。
D>0D>0 ならば異なる2つの実数解を持つ。
D=0D=0 ならば重解(1つの実数解)を持つ。
D<0D<0 ならば実数解を持たない。
(2) x2+5x+4a=0x^2+5x+4-a=0 の判別式を D1D_1 とすると、
D1=524(1)(4a)=2516+4a=9+4aD_1 = 5^2 - 4(1)(4-a) = 25 - 16 + 4a = 9+4a
したがって、
D1>0D_1 > 0 のとき、 9+4a>09+4a>0 より a>94a>-\frac{9}{4} のとき、異なる2つの実数解を持つ。
D1=0D_1 = 0 のとき、 9+4a=09+4a=0 より a=94a=-\frac{9}{4} のとき、重解(1つの実数解)を持つ。
D1<0D_1 < 0 のとき、 9+4a<09+4a<0 より a<94a<-\frac{9}{4} のとき、実数解を持たない。
(4) x23ax+2a2=0x^2-3ax+2a^2=0 の判別式を D2D_2 とすると、
D2=(3a)24(1)(2a2)=9a28a2=a2D_2 = (-3a)^2 - 4(1)(2a^2) = 9a^2 - 8a^2 = a^2
したがって、
D2>0D_2 > 0 のとき、a2>0a^2>0 より a0a\neq 0 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
D2=0D_2 = 0 のとき、a2=0a^2=0 より a=0a=0 のとき、重解(1つの実数解)を持つ。
D2<0D_2 < 0 となる aa は存在しない。

3. 最終的な答え

(2)
a>94a > -\frac{9}{4} のとき、異なる2つの実数解を持つ。
a=94a = -\frac{9}{4} のとき、1つの実数解(重解)を持つ。
a<94a < -\frac{9}{4} のとき、実数解を持たない。
(4)
a0a \neq 0 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
a=0a = 0 のとき、1つの実数解(重解)を持つ。

「代数学」の関連問題

$42x^3 \div 3x$ を計算してください。

代数式の計算単項式指数法則
2025/8/2

* $\|\vec{a}\|$ (ベクトル $\vec{a}$ の大きさ) * $(\vec{b}, \vec{c})$ (ベクトル $\vec{b}$ と $\vec{c}$ の内積...

ベクトル行列連立一次方程式行列式逆行列
2025/8/2

与えられた2つの分数式を計算し、結果を最も簡単な形で表現する問題です。 分数式は $\frac{-3x - y}{6}$ と $\frac{-7x - 8y}{4}$ です。

分数式分数計算代数
2025/8/2

与えられた式 $\frac{x+9y}{7} - \frac{3x-6y}{6}$ を計算し、結果を既約分数で表す問題です。

分数式の計算代数計算約分式の展開
2025/8/2

与えられた式 $\frac{-8x + 7y}{9} - \frac{5x + 6y}{3}$ を計算し、その結果を分数で表す問題です。

分数式の計算文字式
2025/8/2

与えられた式は、$\frac{14-a}{a} \times \frac{b}{b+7} \times \frac{12}{2} = 1$ です。この式を解いて、$2a+9b$ の値を求める問題です。

分数式方程式式の整理整数解
2025/8/2

次の計算をしなさい。 $\frac{-3x - y}{6} - \frac{-7x - 8y}{4}$

分数式計算式変形
2025/8/2

(1) $2x + 3y = 21$ を満たす自然数 $x, y$ の組を全て求める。 (2) $x + 3y + 4z = 18$ を満たす自然数 $x, y, z$ の組を全て求める。

不定方程式自然数解
2025/8/2

関数 $y = x^2$ について、定義域が $a \leq x \leq a+2$ のとき、最大値と最小値を求め、そのときの $x$ の値も答える問題です。

二次関数最大値最小値場合分け定義域
2025/8/2

$a$ と $b$ はともに0ではない定数とする。このとき、2点 $(a, 0)$ と $(0, b)$ を通る直線の方程式が $\frac{x}{a} + \frac{y}{b} = 1$ と表せる...

直線の方程式座標平面傾きy切片
2025/8/2