1から6の目が出る確率が等しいサイコロを4回投げる試行について、以下の確率を求めます。 (1) 出る目の最小値が1である確率 (2) 出る目の最小値が1であり、かつ最大値が6である確率

確率論・統計学確率サイコロ最小値最大値場合の数
2025/8/2

1. 問題の内容

1から6の目が出る確率が等しいサイコロを4回投げる試行について、以下の確率を求めます。
(1) 出る目の最小値が1である確率
(2) 出る目の最小値が1であり、かつ最大値が6である確率

2. 解き方の手順

(1) 出る目の最小値が1である確率
4回の試行全てで1以上の目が出る確率は、11 から 66 までの目がそれぞれ 16\frac{1}{6} の確率で出るので、(66)4=1 (\frac{6}{6})^4 = 1 です。
4回の試行全てで2以上の目が出る確率は、(56)4=6251296 (\frac{5}{6})^4 = \frac{625}{1296} です。
よって、少なくとも1回は1の目が出る確率は、全体から「1が全く出ない」確率を引いて求めます。
1(56)4=16251296=12966251296=6711296 1 - (\frac{5}{6})^4 = 1 - \frac{625}{1296} = \frac{1296 - 625}{1296} = \frac{671}{1296}
(2) 出る目の最小値が1で、かつ最大値が6である確率
4回の試行で1と6が少なくとも1回ずつ出る確率を求めます。
まず、「最小値が1」という条件から、出る目は1以上であることが確定しています。
全体から「最大値が6でない」確率を引くことを考えます。
出る目の最小値が1である確率は(1)で求めた 6711296\frac{671}{1296} です。
出る目の最小値が1で、最大値が5以下である確率は、1から5の目しか出ないということです。
4回全て1から5の目が出て、かつ最小値が1である確率は、(56)4(46)4=62512962561296=3691296 (\frac{5}{6})^4 - (\frac{4}{6})^4 = \frac{625}{1296} - \frac{256}{1296} = \frac{369}{1296} です。
したがって、求める確率は、67112963691296=3021296=151648\frac{671}{1296} - \frac{369}{1296} = \frac{302}{1296} = \frac{151}{648}です。
より直接的な解法:
全体の場合の数は 64=12966^4 = 1296 通りです。
(1) 最小値が1である場合:
全体から最小値が2以上である場合を引きます。
全体: 64=12966^4 = 1296
最小値が2以上: 54=6255^4 = 625
よって、6454=1296625=6716^4 - 5^4 = 1296 - 625 = 671
確率は 6711296\frac{671}{1296}
(2) 最小値が1、最大値が6である場合:
1と6が少なくとも1回は出現する必要があります。
全体から「1が出ない」場合と「6が出ない」場合を引きます。ただし、「1も6も出ない」場合は二重に引いているので、最後に足し戻します。
全体: 64=12966^4 = 1296
1が出ない: 54=6255^4 = 625
6が出ない: 54=6255^4 = 625
1も6も出ない: 44=2564^4 = 256
645454+44=1296625625+256=3026^4 - 5^4 - 5^4 + 4^4 = 1296 - 625 - 625 + 256 = 302
ただし、最小値が1という条件より、1は必ず出ている必要があります。
したがって、1,6が少なくとも1回ずつ出る確率から、最小値が1でない場合を引く必要があります。
しかし、1と6が少なくとも1回ずつ出る場合で、最小値が1でない場合はあり得ないので、単純に上記計算で求められます。
求める確率は 3021296=151648\frac{302}{1296} = \frac{151}{648}

3. 最終的な答え

(1) 6711296\frac{671}{1296} (選択肢 2)
(2) 151648\frac{151}{648} (選択肢 4)

「確率論・統計学」の関連問題

5人の生徒に対する2種類のテストA,Bの結果が表で与えられています。 (1) テストA,Bの平均値を求めます。 (2) テストA,Bの標準偏差を求めます。(四捨五入して小数第1位まで) (3) テスト...

統計平均標準偏差相関係数データ分析
2025/8/2

1つのサイコロを5回投げて、2以下の目が出る回数をXとする。 Xがどのような二項分布に従うか答え、以下の確率を求めます。 (1) $P(X=2)$ (2) $P(X=5)$ (3) $P(2 \le ...

二項分布確率確率質量関数サイコロ
2025/8/2

ある都市の1日の最低気温を20日間測定した結果の度数分布表が与えられています。 (1) 表の空欄を埋める。 (2) 度数分布表から中央値、最頻値、平均値、分散を求める。 (3) さらに10日間観測した...

度数分布中央値最頻値平均値分散統計
2025/8/2

2つのサイコロA,Bを同時に投げ、出た目をそれぞれ$a, b$とする。方程式$5x - ab = 1$の解$x$が整数となる確率を求める。

確率サイコロ整数解合同式
2025/8/2

袋の中に白玉が4個、赤玉が2個入っている。この袋から同時に2個の玉を取り出すとき、白玉1個と赤玉1個を取り出す確率を求めよ。

確率組み合わせ事象
2025/8/2

ある中学校の3年生30人の通学時間についての表が与えられています。10分以上15分未満の階級の相対度数を求める問題です。

度数分布相対度数統計
2025/8/2

確率変数$X$と$Y$が互いに独立であるとき、それぞれの確率分布が与えられています。 (1) $X+Y$の分散を求めます。 (2) $X+Y$の標準偏差を求めます。

確率変数分散標準偏差確率分布期待値独立
2025/8/2

5人でじゃんけんをするとき、以下の確率を求めます。 (1) 1回のじゃんけんで、3人が勝ち、2人が負ける確率 (2) 1回のじゃんけんで、あいこになる確率

確率組み合わせじゃんけん
2025/8/2

1つのサイコロを2回投げます。1回目に出た目の10倍の点、2回目に出た目の5倍の点が得られるとき、得点の期待値を求めます。

期待値確率サイコロ
2025/8/2

確率変数 $X$, $Y$, $Z$ の確率分布が与えられており、いずれも同じ確率分布に従う。それぞれの変数が0または1の値を取り、その確率はそれぞれ $1/2$ である。このとき、$X+Y+Z$ の...

確率変数期待値確率分布線形性
2025/8/2