1から6の目が出る確率が等しいサイコロを4回投げる試行について、以下の確率を求めます。 (1) 出る目の最小値が1である確率 (2) 出る目の最小値が1であり、かつ最大値が6である確率
2025/8/2
1. 問題の内容
1から6の目が出る確率が等しいサイコロを4回投げる試行について、以下の確率を求めます。
(1) 出る目の最小値が1である確率
(2) 出る目の最小値が1であり、かつ最大値が6である確率
2. 解き方の手順
(1) 出る目の最小値が1である確率
4回の試行全てで1以上の目が出る確率は、 から までの目がそれぞれ の確率で出るので、 です。
4回の試行全てで2以上の目が出る確率は、 です。
よって、少なくとも1回は1の目が出る確率は、全体から「1が全く出ない」確率を引いて求めます。
(2) 出る目の最小値が1で、かつ最大値が6である確率
4回の試行で1と6が少なくとも1回ずつ出る確率を求めます。
まず、「最小値が1」という条件から、出る目は1以上であることが確定しています。
全体から「最大値が6でない」確率を引くことを考えます。
出る目の最小値が1である確率は(1)で求めた です。
出る目の最小値が1で、最大値が5以下である確率は、1から5の目しか出ないということです。
4回全て1から5の目が出て、かつ最小値が1である確率は、です。
したがって、求める確率は、です。
より直接的な解法:
全体の場合の数は 通りです。
(1) 最小値が1である場合:
全体から最小値が2以上である場合を引きます。
全体:
最小値が2以上:
よって、
確率は
(2) 最小値が1、最大値が6である場合:
1と6が少なくとも1回は出現する必要があります。
全体から「1が出ない」場合と「6が出ない」場合を引きます。ただし、「1も6も出ない」場合は二重に引いているので、最後に足し戻します。
全体:
1が出ない:
6が出ない:
1も6も出ない:
ただし、最小値が1という条件より、1は必ず出ている必要があります。
したがって、1,6が少なくとも1回ずつ出る確率から、最小値が1でない場合を引く必要があります。
しかし、1と6が少なくとも1回ずつ出る場合で、最小値が1でない場合はあり得ないので、単純に上記計算で求められます。
求める確率は
3. 最終的な答え
(1) (選択肢 2)
(2) (選択肢 4)