5x−ab=1 を x について解くと、 5x=ab+1 x=5ab+1 xが整数となるためには、ab+1が5の倍数である必要がある。つまり、ab+1≡0(mod5)、またはab≡−1≡4(mod5) が成り立つ必要がある。 a と b はそれぞれ1から6までの整数であるから、考えられる全ての組み合わせは6×6=36通り。 ab≡4(mod5) となる組み合わせを考える。 ab の値を5で割った余りが4になる組み合わせを探す。 - a=1 のとき、b≡4(mod5) より b=4 - a=2 のとき、2b≡4(mod5) より b≡2(mod5) より b=2 - a=3 のとき、3b≡4(mod5) より 6b≡8(mod5)、つまり b≡3(mod5) より b=3 - a=4 のとき、4b≡4(mod5) より b≡1(mod5) より b=1 - a=5 のとき、5b≡4(mod5) より 0≡4(mod5) となるので、解なし。 - a=6 のとき、6b≡4(mod5) より b≡4(mod5) より b=4 上記の組み合わせに加えて、a,bの値を入れ替えた場合も考慮する必要がある。ただし、a=bの場合は重複するので注意する。 a=1,b=4 のとき、ab=4 a=2,b=2 のとき、ab=4 a=3,b=3 のとき、ab=9 a=4,b=1 のとき、ab=4 a=6,b=4 のとき、ab=24 上記の組み合わせは (1,4), (2,2), (3,3), (4,1), (6,4), (4,6) の6通りである。
a=4,b=6のとき、4⋅6=24≡4(mod5) なのでこれも条件を満たす。 a=6,b=4のとき、6⋅4=24≡4(mod5) なのでこれも条件を満たす。 求める確率は 366=61。