ある都市の1日の最低気温を20日間測定した結果の度数分布表が与えられています。 (1) 表の空欄を埋める。 (2) 度数分布表から中央値、最頻値、平均値、分散を求める。 (3) さらに10日間観測した結果の平均値と分散が与えられたとき、30日間の平均値と分散の変化を答える。
2025/8/2
1. 問題の内容
ある都市の1日の最低気温を20日間測定した結果の度数分布表が与えられています。
(1) 表の空欄を埋める。
(2) 度数分布表から中央値、最頻値、平均値、分散を求める。
(3) さらに10日間観測した結果の平均値と分散が与えられたとき、30日間の平均値と分散の変化を答える。
2. 解き方の手順
(1)
度数の合計が20なので、空欄の度数を とすると より、 となることはあり得ません。相対度数を計算して度数を求めます。
0〜2の相対度数は5なので、度数は (ア)
6〜8の度数を とすると、相対度数の合計が100になるので、 より、 (ウエ)なので、 (イ)
(2)
中央値はデータを小さい順に並べたときの中央の値です。度数分布表では、累積度数を用いて考えます。
0〜2: 1
2〜4: 1 + 9 = 10
4〜6: 10 + 6 = 16
6〜8: 16 + 3 = 19
8〜10: 19 + 1 = 20
中央値は10番目と11番目のデータの平均値なので、2〜4の階級に含まれることがわかります。
よって中央値は、2〜4の範囲の中央の値である3℃と考えられます。中央値が属する階級は2〜4なので、中央値は3℃。
最頻値は度数が最も多い階級の値です。度数が最も多いのは2〜4の階級で、その度数は9です。したがって最頻値は、2〜4の階級の中央の値である3℃です。
平均値は、各階級の中央の値に度数を掛けたものを合計し、度数の合計で割ることで求められます。
平均値 = ℃
分散は、各データの値から平均値を引いたものの二乗を合計し、データの個数で割ることで求められます。
ここでは、各階級の中央の値を各階級のデータとみなして計算します。
分散 =
小数第2位を四捨五入して、3.6
(3)
最初の20日間の平均値は4.4℃でした。追加の10日間の平均値は5℃です。30日間の平均値を計算します。
30日間の平均値 = ℃
最初の20日間の分散は3.64でした。追加の10日間の分散は1でした。30日間の分散を厳密に求めるのは難しいですが、おおよその傾向を考えます。
追加の10日間のデータは、元の20日間のデータよりも平均値に近い値(5)なので、全体として分散は減少すると考えられます。
3. 最終的な答え
(1) ア: 1, イ: 3, ウエ: 15
(2) オ: 3, カ: 3, キ.ク: 4.4, ケ.コ: 3.6
(3) サ.シ: 4.6, ス: ②