5人でじゃんけんをするとき、以下の確率を求めます。 (1) 1回のじゃんけんで、3人が勝ち、2人が負ける確率 (2) 1回のじゃんけんで、あいこになる確率

確率論・統計学確率組み合わせじゃんけん
2025/8/2

1. 問題の内容

5人でじゃんけんをするとき、以下の確率を求めます。
(1) 1回のじゃんけんで、3人が勝ち、2人が負ける確率
(2) 1回のじゃんけんで、あいこになる確率

2. 解き方の手順

(1) 3人が勝ち、2人が負ける確率
まず、全体の場合の数を考えます。5人がそれぞれグー、チョキ、パーの3通りの出し方をするので、全体の場合の数は 35=2433^5 = 243 通りです。
次に、3人が勝ち、2人が負ける場合を考えます。
まず、誰が勝つかを選びます。5人の中から3人を選ぶので、5C3=5!3!2!=5×42×1=10{}_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
次に、勝つ手がグー、チョキ、パーのどれであるかを考えます。これは3通りです。
勝つ手が決まれば、負ける手も自動的に決まります。例えば、勝つ手がグーなら、負ける手はチョキです。
したがって、3人が勝ち、2人が負ける場合の数は 10×3=3010 \times 3 = 30 通りです。
したがって、求める確率は 30243=1081\frac{30}{243} = \frac{10}{81} です。
(2) あいこになる確率
あいこになるのは、全員が同じ手を出すか、3種類の手すべてが出ている場合です。
全員が同じ手を出す場合:
全員がグー、全員がチョキ、全員がパーの3通りです。
3種類の手すべてが出ている場合:
まず、手の組み合わせを考えます。
3種類の手すべてが出るのは、例えば、グー1人、チョキ2人、パー2人などです。
手の組み合わせを考えると以下の3パターンが考えられます。
- 1人, 1人, 3人
- 1人, 2人, 2人
1人, 1人, 3人の場合:
まず、3人の手を決めます。3通り。
次に、3人を選ぶ必要がありますが、選ぶ必要はない。
次に、1人,1人を選びます。5C3×2C1×1C1=10×2×1=20{}_5C_3 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1 = 10 \times 2 \times 1= 20
最後に、残りの2人の手を決めます。2通り。
よって、3×20=603 \times 20 = 60通り。
1人, 2人, 2人の場合:
まず、手を決めます。3通り。
1人の手は3パターンあるので、3。
2人の手は残りの2パターン。
2,2の並び替えは考えない。
5C1×4C2×2C2=5×4×32×1=30{}_5C_1 \times {}_4C_2 \times {}_2C_2 = 5 \times \frac{4\times3}{2} \times 1 = 30
よって、3×30=903 \times 30 = 90通り。
3種類の手が出る場合は、 60+90=15060 + 90 = 150通り. これは重複があるため正しくない。
あいこになるのは、全員の手が同じ場合と、グー、チョキ、パーの3種類の手がすべて出ている場合です。
全体 35=2433^5=243通り
全員同じ 33通り
勝者が決まる場合(1人のみが勝つ):
3×5C1=153 \times {}_5C_1 = 15通り
勝者が決まる場合(2人のみが勝つ):
3×5C2=303 \times {}_5C_2 = 30通り
勝者が決まる場合(3人のみが勝つ):
3×5C3=303 \times {}_5C_3 = 30通り
勝者が決まる場合(4人のみが勝つ):
3×5C4=153 \times {}_5C_4 = 15通り
勝者が決まる場合(5人のみが勝つ):
3×5C5=33 \times {}_5C_5 = 3通り
243(3+15+30+30+15+3)=24396=147243 - (3 + 15 + 30 + 30 + 15 + 3) = 243 - 96 = 147
あいこになる確率は 147243=4981\frac{147}{243} = \frac{49}{81} です。

3. 最終的な答え

(1) 1081\frac{10}{81}
(2) 4981\frac{49}{81}

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