確率変数$X$と$Y$が互いに独立であるとき、それぞれの確率分布が与えられています。 (1) $X+Y$の分散を求めます。 (2) $X+Y$の標準偏差を求めます。

確率論・統計学確率変数分散標準偏差確率分布期待値独立
2025/8/2

1. 問題の内容

確率変数XXYYが互いに独立であるとき、それぞれの確率分布が与えられています。
(1) X+YX+Yの分散を求めます。
(2) X+YX+Yの標準偏差を求めます。

2. 解き方の手順

(1) X+YX+Y の分散を求める。
まず、XXYYの期待値、分散をそれぞれ計算します。
E[X]=123+313=23+1=53E[X] = 1 \cdot \frac{2}{3} + 3 \cdot \frac{1}{3} = \frac{2}{3} + 1 = \frac{5}{3}
E[Y]=245+415=85+45=125E[Y] = 2 \cdot \frac{4}{5} + 4 \cdot \frac{1}{5} = \frac{8}{5} + \frac{4}{5} = \frac{12}{5}
V[X]=E[X2](E[X])2V[X] = E[X^2] - (E[X])^2
E[X2]=1223+3213=23+3=113E[X^2] = 1^2 \cdot \frac{2}{3} + 3^2 \cdot \frac{1}{3} = \frac{2}{3} + 3 = \frac{11}{3}
V[X]=113(53)2=113259=339259=89V[X] = \frac{11}{3} - (\frac{5}{3})^2 = \frac{11}{3} - \frac{25}{9} = \frac{33}{9} - \frac{25}{9} = \frac{8}{9}
V[Y]=E[Y2](E[Y])2V[Y] = E[Y^2] - (E[Y])^2
E[Y2]=2245+4215=165+165=325E[Y^2] = 2^2 \cdot \frac{4}{5} + 4^2 \cdot \frac{1}{5} = \frac{16}{5} + \frac{16}{5} = \frac{32}{5}
V[Y]=325(125)2=32514425=1602514425=1625V[Y] = \frac{32}{5} - (\frac{12}{5})^2 = \frac{32}{5} - \frac{144}{25} = \frac{160}{25} - \frac{144}{25} = \frac{16}{25}
XXYYは独立なので、V[X+Y]=V[X]+V[Y]V[X+Y] = V[X] + V[Y]
V[X+Y]=89+1625=825+169925=200+144225=344225V[X+Y] = \frac{8}{9} + \frac{16}{25} = \frac{8 \cdot 25 + 16 \cdot 9}{9 \cdot 25} = \frac{200 + 144}{225} = \frac{344}{225}
(2) X+YX+Y の標準偏差を求める。
標準偏差は分散の平方根なので、
σ[X+Y]=V[X+Y]=344225=34415=28615\sigma[X+Y] = \sqrt{V[X+Y]} = \sqrt{\frac{344}{225}} = \frac{\sqrt{344}}{15} = \frac{2\sqrt{86}}{15}

3. 最終的な答え

(1) X+YX+Yの分散: 344225\frac{344}{225}
(2) X+YX+Yの標準偏差: 28615\frac{2\sqrt{86}}{15}

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