2つの曲線 $y = ax^2 + b$ と $y = \frac{1}{x^2}$ が点 $(\sqrt{2}, \frac{1}{2})$ で交わり、その点におけるそれぞれの接線が直交するとき、定数 $a$ と $b$ の値を求める問題です。

解析学微分接線関数の交点導関数
2025/8/2

1. 問題の内容

2つの曲線 y=ax2+by = ax^2 + by=1x2y = \frac{1}{x^2} が点 (2,12)(\sqrt{2}, \frac{1}{2}) で交わり、その点におけるそれぞれの接線が直交するとき、定数 aabb の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

ステップ1: 曲線が交わる条件から aabb の関係式を求める。
(2,12)(\sqrt{2}, \frac{1}{2}) は両方の曲線上の点なので、それぞれの式に代入できます。
y=ax2+by = ax^2 + b(2,12)(\sqrt{2}, \frac{1}{2}) を代入すると、
12=a(2)2+b\frac{1}{2} = a(\sqrt{2})^2 + b
12=2a+b\frac{1}{2} = 2a + b
ステップ2: 各曲線の導関数を求める。
y=ax2+by = ax^2 + b の導関数は y=2axy' = 2ax です。
y=1x2=x2y = \frac{1}{x^2} = x^{-2} の導関数は y=2x3=2x3y' = -2x^{-3} = -\frac{2}{x^3} です。
ステップ3: 点 (2,12)(\sqrt{2}, \frac{1}{2}) におけるそれぞれの接線の傾きを求める。
y=2axy' = 2axx=2x = \sqrt{2} を代入すると、2a22a\sqrt{2} となります。
y=2x3y' = -\frac{2}{x^3}x=2x = \sqrt{2} を代入すると、2(2)3=222=12-\frac{2}{(\sqrt{2})^3} = -\frac{2}{2\sqrt{2}} = -\frac{1}{\sqrt{2}} となります。
ステップ4: 接線が直交する条件から aa の値を求める。
2つの接線が直交するためには、それぞれの傾きの積が -1 になる必要があります。
(2a2)(12)=1(2a\sqrt{2})(-\frac{1}{\sqrt{2}}) = -1
2a=1-2a = -1
a=12a = \frac{1}{2}
ステップ5: bb の値を求める。
a=12a = \frac{1}{2}12=2a+b\frac{1}{2} = 2a + b に代入すると、
12=2(12)+b\frac{1}{2} = 2(\frac{1}{2}) + b
12=1+b\frac{1}{2} = 1 + b
b=121b = \frac{1}{2} - 1
b=12b = -\frac{1}{2}

3. 最終的な答え

a=12a = \frac{1}{2}
b=12b = -\frac{1}{2}

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