正四角錐 ABCDE があり、すべての辺の長さが等しく、AB = 4 cm です。点 F は辺 BC の中点であり、点 G と H はそれぞれ辺 AC と AD 上を動きます。線分 EH, HG, GF の長さの和が最小になるとき、以下の問いに答えます。 (1) 線分 AG の長さを求めます。 (2) 線分 EH, HG, GF の長さの和を求めます。

幾何学空間図形正四角錐展開図最小値三平方の定理余弦定理
2025/8/2

1. 問題の内容

正四角錐 ABCDE があり、すべての辺の長さが等しく、AB = 4 cm です。点 F は辺 BC の中点であり、点 G と H はそれぞれ辺 AC と AD 上を動きます。線分 EH, HG, GF の長さの和が最小になるとき、以下の問いに答えます。
(1) 線分 AG の長さを求めます。
(2) 線分 EH, HG, GF の長さの和を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 線分 EH, HG, GF の長さの和を最小にするには、点 E, H, G, F を平面上に展開し、E と F を結ぶ直線が最も短くなるようにする必要があります。
展開図を考えると、E, H, G, F が一直線上に並ぶとき、EH + HG + GF が最小となります。
このとき、点 E, F はそれぞれ AB, BC の中点なので、EAF=FAC=GAD\angle EAF = \angle FAC = \angle GAD となります。また、AE = AF より、点 A から直線 EF に下ろした垂線の足が点 G になります。
正四角錐の展開図を考えます。
ABC\triangle ABC において、F は BC の中点なので、BF = FC = 2 cm です。
ABE\triangle ABE は正三角形であり、AE = 2 cm です。
直線 EF が最も短くなるのは、A, E, F が一直線上に並ぶときです。
このとき、EF = AE + AF = 2 + 2 = 4 cm です。
展開図上で、E, H, G, F が一直線上に並ぶとき、EH + HG + GF が最小となります。
ABC\triangle ABC は正三角形なので、BAC=60\angle BAC = 60^\circ です。
F は BC の中点なので、BAF=30\angle BAF = 30^\circ です。
AG は BAC\angle BAC の二等分線上にあるので、BAG=30\angle BAG = 30^\circ です。
ABG\triangle ABG において、ABG=60\angle ABG = 60^\circ, BAG=30\angle BAG = 30^\circ なので、AGB=90\angle AGB = 90^\circ です。
したがって、ABG\triangle ABG は直角三角形です。
AG=ABcos30=4×32=23AG = AB \cos 30^\circ = 4 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 2\sqrt{3} cm です。
(2) EH + HG + GF の最小値を求めます。
AEF\triangle AEFにおいて、AE = 2 cm, AF = 2 cm, EAF=BAC+CAD=60+60=120\angle EAF = \angle BAC + \angle CAD=60^\circ+60^\circ = 120^\circ です。
余弦定理より、EF2=AE2+AF22AEAFcos120=22+222(2)(2)(12)=4+4+4=12EF^2 = AE^2 + AF^2 - 2 AE AF \cos 120^\circ = 2^2 + 2^2 - 2(2)(2)(-\frac{1}{2}) = 4 + 4 + 4 = 12
よって、EF=12=23EF = \sqrt{12} = 2\sqrt{3} cm です。
展開図において、EH + HG + GF の最小値は、E と F を結ぶ直線の長さ EF に等しいので、 EF=23EF = 2\sqrt{3} cm です。

3. 最終的な答え

(1) 線分 AG の長さは 232\sqrt{3} cm です。
(2) 線分 EH, HG, GF の長さの和は 232\sqrt{3} cm です。

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