曲線 $y = f(x)$ 上の点 $(x, y)$ における接線の傾きが $6x^2 - 7x + 2$ で与えられています。曲線 $y = f(x)$ が点 $(2, 3)$ を通るとき、$f(x)$ を求めよ。

解析学積分微分速度位置3次方程式
2025/8/2
## (4) の問題

1. 問題の内容

曲線 y=f(x)y = f(x) 上の点 (x,y)(x, y) における接線の傾きが 6x27x+26x^2 - 7x + 2 で与えられています。曲線 y=f(x)y = f(x) が点 (2,3)(2, 3) を通るとき、f(x)f(x) を求めよ。

2. 解き方の手順

接線の傾きは、f(x)f(x) の導関数 f(x)f'(x) に等しいので、f(x)=6x27x+2f'(x) = 6x^2 - 7x + 2 です。
f(x)f(x) を求めるには、f(x)f'(x) を積分します。
f(x)dx=(6x27x+2)dx=2x372x2+2x+C\int f'(x) dx = \int (6x^2 - 7x + 2) dx = 2x^3 - \frac{7}{2}x^2 + 2x + C (Cは積分定数)
したがって、f(x)=2x372x2+2x+Cf(x) = 2x^3 - \frac{7}{2}x^2 + 2x + C となります。
曲線が点 (2,3)(2, 3) を通るので、f(2)=3f(2) = 3 が成り立ちます。
f(2)=2(23)72(22)+2(2)+C=1614+4+C=6+Cf(2) = 2(2^3) - \frac{7}{2}(2^2) + 2(2) + C = 16 - 14 + 4 + C = 6 + C
6+C=36 + C = 3 より、C=3C = -3 となります。
したがって、f(x)=2x372x2+2x3f(x) = 2x^3 - \frac{7}{2}x^2 + 2x - 3 です。

3. 最終的な答え

f(x)=2x372x2+2x3f(x) = 2x^3 - \frac{7}{2}x^2 + 2x - 3
## (5) の問題
### (a)

1. 問題の内容

数直線上を移動する点Pの時刻 tt における速度が f(t)=at2+bt+cf(t) = at^2 + bt + c である。点Pは時刻 t=0t = 0 における速度が 6-6 cm/s であり、時刻 t=1t = 1 s において速度の最小値 9-9 cm/s をとるという。a,b,ca, b, c の値を求めよ。

2. 解き方の手順

時刻 t=0t=0 における速度が 6-6 cm/s であることから、f(0)=6f(0) = -6 が成り立ちます。
f(0)=a(0)2+b(0)+c=cf(0) = a(0)^2 + b(0) + c = c
したがって、c=6c = -6 です。
速度の最小値が t=1t=19-9 cm/s をとることから、f(1)=9f(1) = -9 が成り立ちます。
f(1)=a(1)2+b(1)+c=a+b+c=a+b6f(1) = a(1)^2 + b(1) + c = a + b + c = a + b - 6
したがって、a+b6=9a + b - 6 = -9 より、a+b=3a + b = -3 です。
また、t=1t=1 で速度が最小値をとるということは、f(1)=0f'(1) = 0 が成り立つことを意味します。
f(t)=2at+bf'(t) = 2at + b
f(1)=2a(1)+b=2a+bf'(1) = 2a(1) + b = 2a + b
したがって、2a+b=02a + b = 0 です。
a+b=3a + b = -32a+b=02a + b = 0 の連立方程式を解きます。
2a+b(a+b)=0(3)2a + b - (a + b) = 0 - (-3)
a=3a = 3
3+b=33 + b = -3 より、b=6b = -6
したがって、a=3,b=6,c=6a=3, b=-6, c=-6 です。

3. 最終的な答え

a=3,b=6,c=6a = 3, b = -6, c = -6
### (b)

1. 問題の内容

(a) において、点Pの時刻 t=0t = 0 における位置が 1818 cm であるとき、時刻 tt における点Pの座標を tt [s] の式で表せ。

2. 解き方の手順

速度 f(t)=at2+bt+cf(t) = at^2 + bt + c を積分すると、位置を表す関数 s(t)s(t) が得られます。
s(t)=f(t)dt=(3t26t6)dt=t33t26t+Ds(t) = \int f(t) dt = \int (3t^2 - 6t - 6) dt = t^3 - 3t^2 - 6t + D (Dは積分定数)
t=0t = 0 における位置が 1818 cm であることから、s(0)=18s(0) = 18 が成り立ちます。
s(0)=(0)33(0)26(0)+D=Ds(0) = (0)^3 - 3(0)^2 - 6(0) + D = D
したがって、D=18D = 18 です。
よって、位置を表す関数は s(t)=t33t26t+18s(t) = t^3 - 3t^2 - 6t + 18 となります。

3. 最終的な答え

s(t)=t33t26t+18s(t) = t^3 - 3t^2 - 6t + 18
### (c)

1. 問題の内容

点Pの座標が0になるときの tt の値をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

点Pの座標が0になるとき、s(t)=0s(t) = 0 となります。
t33t26t+18=0t^3 - 3t^2 - 6t + 18 = 0
この3次方程式を解きます。因数定理を利用して、整数解を探します。
t=3t=3 を代入すると、333(32)6(3)+18=272718+18=03^3 - 3(3^2) - 6(3) + 18 = 27 - 27 - 18 + 18 = 0 となり、t=3t=3 は解の一つです。
したがって、(t3)(t-3)t33t26t+18t^3 - 3t^2 - 6t + 18 の因数です。
多項式の割り算を行うと、t33t26t+18=(t3)(t26)t^3 - 3t^2 - 6t + 18 = (t-3)(t^2 - 6) となります。
(t3)(t26)=0(t-3)(t^2 - 6) = 0 より、t=3t = 3 または t2=6t^2 = 6 です。
t2=6t^2 = 6 を解くと、t=±6t = \pm \sqrt{6} となります。
したがって、t=3,6,6t = 3, \sqrt{6}, -\sqrt{6} です。

3. 最終的な答え

t=3,6,6t = 3, \sqrt{6}, -\sqrt{6}

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