不等式 $(x - y + 1)(x^2 + y^2 - 4) < 0$ の表す領域を図示する問題です。

代数学不等式領域グラフ直線
2025/8/2

1. 問題の内容

不等式 (xy+1)(x2+y24)<0(x - y + 1)(x^2 + y^2 - 4) < 0 の表す領域を図示する問題です。

2. 解き方の手順

与えられた不等式は、2つの因数の積が負になるという条件を表しています。したがって、2つの因数の符号が異なるときに不等式が成立します。
まず、それぞれの因数について考えます。
* xy+1x - y + 1: これは直線 xy+1=0x - y + 1 = 0 つまり y=x+1y = x + 1 を表します。この直線より上側の領域では xy+1<0x - y + 1 < 0、下側の領域では xy+1>0x - y + 1 > 0 となります。
* x2+y24x^2 + y^2 - 4: これは円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 を表します。この円は原点を中心とする半径 2 の円です。この円の内側では x2+y24<0x^2 + y^2 - 4 < 0、外側では x2+y24>0x^2 + y^2 - 4 > 0 となります。
次に、不等式 (xy+1)(x2+y24)<0(x - y + 1)(x^2 + y^2 - 4) < 0 が成立する2つの場合を考えます。
* 場合1: xy+1>0x - y + 1 > 0 かつ x2+y24<0x^2 + y^2 - 4 < 0
これは、y<x+1y < x + 1 かつ x2+y2<4x^2 + y^2 < 4 を満たす領域、つまり、直線 y=x+1y = x + 1 より下側で、かつ円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 の内側の領域です。
* 場合2: xy+1<0x - y + 1 < 0 かつ x2+y24>0x^2 + y^2 - 4 > 0
これは、y>x+1y > x + 1 かつ x2+y2>4x^2 + y^2 > 4 を満たす領域、つまり、直線 y=x+1y = x + 1 より上側で、かつ円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 の外側の領域です。
最後に、これらの領域をグラフに図示します。直線 y=x+1y=x+1と円 x2+y2=4x^2+y^2=4 を描き、場合1と場合2で求めた領域に斜線を引きます。境界線は含みません。つまり直線と円は点線で描きます。

3. 最終的な答え

求める領域は、
- 直線 y=x+1y = x + 1 より下側で、かつ円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 の内側の領域
- 直線 y=x+1y = x + 1 より上側で、かつ円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 の外側の領域
です。 (境界線は含まない)

「代数学」の関連問題

与えられた対数の式を計算して簡単にせよ。 式は $2\log_{10} \frac{\sqrt{3}}{10} - \log_{10} 30$ です。

対数対数法則計算
2025/8/2

$\mathbb{R}^3$ のベクトル $a, b, c$ があり、$c = 2a - 3b$ が成り立つとき、以下の問いに答える。 * $a, b$ の組は線形独立か否か。 * $...

線形代数線形独立線形従属ベクトル空間線形結合
2025/8/2

Q6:3つの3次元ベクトルが平行六面体の1つの頂点から出る3つの辺を作るとき、このベクトルの組が線形独立であるかないかを答える。 Q7:$n$次元ベクトル $\mathbf{a}, \mathbf{b...

線形代数ベクトル線形独立線形従属連立一次方程式
2025/8/2

2つの絶対値を含む方程式を解く問題です。 (7) $|2x-3| = 15$ (8) $|3x-5| - 7 = 0$

絶対値方程式一次方程式
2025/8/2

絶対値を含む不等式 $|x| \ge 5$ の解を求める問題です。解は $x \le$ サシ、ス $\le x$ の形で与えられます。

絶対値不等式不等式の解法
2025/8/2

絶対値の不等式 $|x-2|<3$ の解を、$クケ < x < コ$ の形で求めよ。

絶対値不等式一次不等式
2025/8/2

問題は、絶対値を含む不等式 $|x| < 4$ の解を求めるものです。解は「オカ < x < キ」の形式で与えられ、オカとキに当てはまる数を答えます。

絶対値不等式解の範囲
2025/8/2

絶対値を含む方程式 $|x + 2| = 5$ の解を求める問題です。

絶対値方程式場合分け一次方程式
2025/8/2

与えられた4つの二次方程式をそれぞれ解く。 (1) $3x^2 + 7x + 2 = 0$ (2) $2x^2 + 5x - 3 = 0$ (3) $4x^2 - 5x - 6 = 0$ (4) $3...

二次方程式因数分解解の公式
2025/8/2

与えられた等式が $x$ についての恒等式となるように、定数 $a$, $b$, $c$ の値を定める問題です。

恒等式係数比較連立方程式部分分数分解
2025/8/2