Q6:3つの3次元ベクトルが平行六面体の1つの頂点から出る3つの辺を作るとき、このベクトルの組が線形独立であるかないかを答える。 Q7:$n$次元ベクトル $\mathbf{a}, \mathbf{b}, \mathbf{c}$ が $2\mathbf{a} + 3\mathbf{b} - \mathbf{c} = \mathbf{0}$ を満たしているとき、 (1) このベクトルの組が線形独立であるかないか (2) $\mathbf{a}$ が $\mathbf{b}, \mathbf{c}$ の線形和で表せるか表せないか (3) $\mathbf{b}$ が $\mathbf{a}, \mathbf{c}$ の、$\mathbf{c}$ が $\mathbf{a}, \mathbf{b}$ の線形和で表せるか表せないかを答える。 Q8:ベクトル $\mathbf{a} = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ 1 \end{pmatrix}, \mathbf{b} = \begin{pmatrix} 1 \\ 1 \\ 1 \end{pmatrix}, \mathbf{c} = \begin{pmatrix} 1 \\ 3 \\ 1 \end{pmatrix}$ が線形独立かどうかを判定する。 線形独立性テスト $s\mathbf{a} + t\mathbf{b} + u\mathbf{c} = \mathbf{0}$ を行い、連立一次方程式を解いたとき、 (1) $s=t=u=0$ のみに解があるときと、$s=t=u=0$ 以外にも解があるときで、線形独立性テストが成立するかどうか (2) $s=t=u=0$ のみに解があるときと、$s=t=u=0$ 以外にも解があるときで、線形独立性テストが不成立かどうか (3) 実際に解を求め、与えられたベクトルが線形独立であるかないかを答える。
2025/8/2
1. 問題の内容
Q6:3つの3次元ベクトルが平行六面体の1つの頂点から出る3つの辺を作るとき、このベクトルの組が線形独立であるかないかを答える。
Q7:次元ベクトル が を満たしているとき、
(1) このベクトルの組が線形独立であるかないか
(2) が の線形和で表せるか表せないか
(3) が の、 が の線形和で表せるか表せないかを答える。
Q8:ベクトル
が線形独立かどうかを判定する。
線形独立性テスト を行い、連立一次方程式を解いたとき、
(1) のみに解があるときと、 以外にも解があるときで、線形独立性テストが成立するかどうか
(2) のみに解があるときと、 以外にも解があるときで、線形独立性テストが不成立かどうか
(3) 実際に解を求め、与えられたベクトルが線形独立であるかないかを答える。
2. 解き方の手順
Q6:
平行六面体の1つの頂点から出る3つの辺を作る3つの3次元ベクトルは、線形独立です。もし線形従属なら、それらは同じ平面上にあります。
Q7:
(1) の関係があるので、 は線形従属です。
(2) を について解くと、
となるので、 は の線形和で表せます。
(3) を について解くと、
となるので、 は の線形和で表せます。
を について解くと、
となるので、 は の線形和で表せます。
Q8:
を解きます。
連立方程式は次のようになります。
2番目の式から を得ます。
最初の式に代入すると、
を任意の値とすると、 となります。
とすると、 となり、
(1) 以外にも解があれば、線形独立性テストは不成立です。
(2) 以外にも解があれば、このベクトルの組は線形独立ではありません。
(3) 実際に解を求めた結果、 以外の解が存在するので、この組は線形独立ではありません。
3. 最終的な答え
Q6:ない
Q7:(1) ない (2) 表せる (3) 表せる
Q8:(1) b (2) b (3) ない