三角形OABにおいて、$\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}$と定義される。実数$s, t$が与えられた条件を満たすとき、点Pの存在する範囲を求める。問題は2つあり、それぞれ以下の条件を満たす: (1) $0 \le t \le 1, s = 1$ (2) $-1 \le s \le 1, t = 1$ それぞれの問題に対して、与えられた選択肢から正しいものを選択する。

幾何学ベクトル線分三角形位置ベクトル
2025/8/3

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、OP=sOA+tOB\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}と定義される。実数s,ts, tが与えられた条件を満たすとき、点Pの存在する範囲を求める。問題は2つあり、それぞれ以下の条件を満たす:
(1) 0t1,s=10 \le t \le 1, s = 1
(2) 1s1,t=1-1 \le s \le 1, t = 1
それぞれの問題に対して、与えられた選択肢から正しいものを選択する。

2. 解き方の手順

(1) s=1s=1なので、OP=OA+tOB\vec{OP} = \vec{OA} + t\vec{OB}となる。0t10 \le t \le 1より、OP=OA+tOB\vec{OP} = \vec{OA} + t\vec{OB}は、点Aから、ベクトルOB\vec{OB}tt倍(0t10 \le t \le 1)だけ進んだ位置にある。ttが0から1まで変化するので、点Pは点Aから点Bへ向かう線分AC上にあることがわかる。ただし、点CはOB=AC\vec{OB} = \vec{AC}を満たす点である。よって答えは選択肢①。
(2) t=1t=1なので、OP=sOA+OB\vec{OP} = s\vec{OA} + \vec{OB}となる。1s1-1 \le s \le 1より、OP=sOA+OB\vec{OP} = s\vec{OA} + \vec{OB}は、点Bから、ベクトルOA\vec{OA}ss倍(1s1-1 \le s \le 1)だけ進んだ位置にある。ssが-1から1まで変化するので、点Pは点BからベクトルOA\vec{OA}の-1倍だけ進んだ点と、ベクトルOA\vec{OA}の1倍だけ進んだ点の間の線分上にある。点CはOA=CB\vec{OA} = \vec{CB}を満たす点であり、点DはOA=BD\vec{OA} = \vec{BD}を満たす点である。したがって、点Pは線分CD上にある。ただし、点C, DはOA=CB\vec{OA}=\vec{CB}OA=DB\vec{OA}=\vec{DB}を満たす点である。
また、DA=AD=OAOD=OA(OB+OA)=OB\vec{DA} = -\vec{AD} = \vec{OA}-\vec{OD}=\vec{OA}-(\vec{OB}+\vec{OA}) = -\vec{OB},
OB=DA\vec{OB}=-\vec{DA}となるので、OB=AD\vec{OB}=\vec{AD}OA=DB\vec{OA}=\vec{DB}よりAC=DA\vec{AC}=\vec{DA}が成立する。よって答えは選択肢②。

3. 最終的な答え

(1) ①
(2) ②

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