* (1) $\cos(\alpha - \beta)$ を $\sin \alpha, \cos \alpha, \sin \beta, \cos \beta$ を用いて表す。 * (2) $\cos{\frac{\pi}{12}}$ の値を求める。 * (3) $\sqrt{3}\sin\theta - \cos\theta$ を合成して、$\cos$ の関数で表す。
2025/8/3
## 問題の解答
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1. 問題の内容
この問題は、三角関数、逆三角関数、不定積分、双曲線関数に関する4つの問題から構成されています。
1. 三角関数の加法定理と合成に関する問題
* (1) を を用いて表す。
* (2) の値を求める。
* (3) を合成して、 の関数で表す。
2. 関数の定義域と値域に関する問題
* 関数 について、定義域 の集合 から値域 の集合 への写像 を最も的確に表している図を、(a)~(c)から選ぶ。
3. 逆三角関数の微分と不定積分に関する問題
* (1) の導関数を求める。
* (2) を求める。
4. 双曲線関数に関する問題
* (1) の値を求める。
* (2) を求める。
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2. 解き方の手順
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1. (1) $\cos(\alpha - \beta)$ を $\sin \alpha, \cos \alpha, \sin \beta, \cos \beta$ を用いて表す**
これは三角関数の加法定理の公式を利用します。
**
1. (2) $\cos{\frac{\pi}{12}}$ の値を求める**
であることを利用して、加法定理を使います。
, , , を代入します。
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1. (3) $\sqrt{3}\sin\theta - \cos\theta$ を合成して、$\cos$ の関数で表す**
係数を比較して,
より
よって、 なので
または、
**
2. 関数 $y = \sqrt{x}$ について、定義域 $x \in (1, \infty)$ の集合 $X$ から値域 $y \in [0, \infty)$ の集合 $Y$ への写像 $f$ を最も的確に表している図を、(a)~(c)から選ぶ**
がなので、x1, x2, x3のようにXに複数の値がある。
yは なので、のようにYに複数の値がある。
このことから、(b)または(c)が候補となる。
xのそれぞれの値に対して、yの値は必ず1つに決まるので、(b)が答えである。
**
3. (1) $\sin^{-1}{\frac{2x+1}{3}}$ の導関数を求める**
を利用します。
より、
**
3. (2) 不定積分 $\int \frac{dx}{9x^2 - 12x + 29}$ を求める**
分母を平方完成します。
とすると
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4. (1) $\cosh^2 x - \sinh^2 x$ の値を求める**
双曲線関数の定義より ,
**
4. (2) 不定積分 $\int \frac{dx}{\sqrt{4x^2 + 12x + 25}}$ を求める**
とすると
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3. 最終的な答え
1. (1) $\cos(\alpha - \beta) = \cos \alpha \cos \beta + \sin \alpha \sin \beta$
(2)
(3) または
2. (b)
3. (1) $\frac{1}{\sqrt{2 - x - x^2}}$
(2)
4. (1) $1$
(2)