まず、被積分関数を部分分数分解します。
(x−1)2(x2+1)x3−2x2+3x−4=x−1A+(x−1)2B+x2+1Cx+D 両辺に(x−1)2(x2+1)を掛けると、 x3−2x2+3x−4=A(x−1)(x2+1)+B(x2+1)+(Cx+D)(x−1)2 x3−2x2+3x−4=A(x3−x2+x−1)+B(x2+1)+(Cx+D)(x2−2x+1) x3−2x2+3x−4=Ax3−Ax2+Ax−A+Bx2+B+Cx3−2Cx2+Cx+Dx2−2Dx+D x3−2x2+3x−4=(A+C)x3+(−A+B−2C+D)x2+(A+C−2D)x+(−A+B+D) 係数を比較すると、以下の連立方程式が得られます。
\begin{align*} \label{eq:1} A+C &= 1 \\ -A+B-2C+D &= -2 \\ A+C-2D &= 3 \\ -A+B+D &= -4 \end{align*}
最初の式A+C=1を3番目の式に代入すると、1−2D=3となり、−2D=2なので、D=−1。 4番目の式 −A+B+D=−4にD=−1を代入すると、−A+B−1=−4となり、−A+B=−3。 2番目の式 −A+B−2C+D=−2にD=−1を代入すると、−A+B−2C−1=−2となり、−A+B−2C=−1。 −A+B=−3を−A+B−2C=−1に代入すると、−3−2C=−1となり、−2C=2なので、C=−1。 A+C=1にC=−1を代入すると、A−1=1となり、A=2。 −A+B=−3にA=2を代入すると、−2+B=−3となり、B=−1。 よって、 A=2,B=−1,C=−1,D=−1なので、 (x−1)2(x2+1)x3−2x2+3x−4=x−12−(x−1)21+x2+1−x−1=x−12−(x−1)21−x2+1x−x2+11 ∫x−12dx=2ln∣x−1∣ ∫(x−1)2−1dx=x−11 ∫x2+1−xdx=−21ln(x2+1) ∫x2+1−1dx=−arctanx したがって、積分は
2ln∣x−1∣+x−11−21ln(x2+1)−arctanx+C