## 問題11

代数学二次方程式解と係数の関係解の条件
2025/8/3
## 問題11

1. 問題の内容

与えられた2次方程式について、2つの解の間に指定された関係があるとき、定数 mm の値と2つの解を求める問題です。
(1) x2mx+32=0x^2 - mx + 32 = 0、解の1つが他の解の2倍
(2) x210x+3m=0x^2 - 10x + 3m = 0、解の1つの2倍が他の解の3倍
(3) x2(m+2)x+35=0x^2 - (m+2)x + 35 = 0、解の差が2
(4) x230x+m=0x^2 - 30x + m = 0、解の1つが他の解の2乗
## 解き方の手順
一般に、2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の解を α\alphaβ\beta とすると、解と係数の関係から、
α+β=ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}
αβ=ca\alpha \beta = \frac{c}{a}
が成り立ちます。この関係と、与えられた解の間の関係式を使って mm の値と解を求めます。
(1) 解を α,2α\alpha, 2\alpha とおくと、
α+2α=m\alpha + 2\alpha = m
α2α=32\alpha \cdot 2\alpha = 32
2α2=322\alpha^2 = 32
α2=16\alpha^2 = 16
α=±4\alpha = \pm 4
α=4\alpha = 4 のとき、 m=3α=12m = 3\alpha = 12。解は 4, 8。
α=4\alpha = -4 のとき、 m=3α=12m = 3\alpha = -12。解は -4, -8。
(2) 解を 3α,2α3\alpha, 2\alpha とおくと、
3α+2α=103\alpha + 2\alpha = 10
3α2α=3m3\alpha \cdot 2\alpha = 3m
5α=105\alpha = 10
α=2\alpha = 2
6α2=3m6\alpha^2 = 3m
622=3m6 \cdot 2^2 = 3m
24=3m24 = 3m
m=8m = 8
解は 6, 4。
(3) 解を α,α+2\alpha, \alpha + 2 とおくと、
α+(α+2)=m+2\alpha + (\alpha + 2) = m + 2
α(α+2)=35\alpha (\alpha + 2) = 35
2α+2=m+22\alpha + 2 = m + 2
α(α+2)=35\alpha(\alpha + 2) = 35
α2+2α35=0\alpha^2 + 2\alpha - 35 = 0
(α+7)(α5)=0(\alpha + 7)(\alpha - 5) = 0
α=7,5\alpha = -7, 5
α=7\alpha = -7 のとき、 m=2α=14m = 2\alpha = -14。解は -7, -5。
α=5\alpha = 5 のとき、 m=2α=10m = 2\alpha = 10。解は 5, 7。
(4) 解を α,α2\alpha, \alpha^2 とおくと、
α+α2=30\alpha + \alpha^2 = 30
αα2=m\alpha \cdot \alpha^2 = m
α2+α30=0\alpha^2 + \alpha - 30 = 0
(α+6)(α5)=0(\alpha + 6)(\alpha - 5) = 0
α=6,5\alpha = -6, 5
α=6\alpha = -6 のとき、 m=α3=216m = \alpha^3 = -216。解は -6, 36。
α=5\alpha = 5 のとき、 m=α3=125m = \alpha^3 = 125。解は 5, 25。
## 最終的な答え
(1) m=12m=12, 解: 4, 8 または m=12m=-12, 解: -4, -8
(2) m=8m=8, 解: 6, 4
(3) m=14m=-14, 解: -7, -5 または m=10m=10, 解: 5, 7
(4) m=216m=-216, 解: -6, 36 または m=125m=125, 解: 5, 25

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