与えられた問題は、実数 $k$ を定数とする、$\theta$ の方程式 $\tan \theta = k$ (①) と、$\theta$ の不等式 $2 \cos \theta + 1 \geq 0$ (②) に関する問題です。 (1) $k=1$ のとき、 $0 \leq \theta < 2\pi$ において、方程式①を解きます。 (2) $0 \leq \theta < 2\pi$ において、不等式②を解きます。 (3) $0 \leq \theta < 2\pi$ における方程式①の解が2個あるとき、その2個の解の和が $\frac{4}{3}\pi$ となるような $k$ の値を求めます。 (4) 不等式②を満たす$\theta$の範囲において、方程式①の解が2個あるとき、それらを$\alpha, \beta$ ($\alpha < \beta$) とします。 (i) $k$ のとり得る値の範囲を求めます。 (ii) $\alpha + \beta \geq \frac{7}{4}\pi$ となるような $k$ の値の範囲を求めます。
2025/8/3
1. 問題の内容
与えられた問題は、実数 を定数とする、 の方程式 (①) と、 の不等式 (②) に関する問題です。
(1) のとき、 において、方程式①を解きます。
(2) において、不等式②を解きます。
(3) における方程式①の解が2個あるとき、その2個の解の和が となるような の値を求めます。
(4) 不等式②を満たすの範囲において、方程式①の解が2個あるとき、それらを () とします。
(i) のとり得る値の範囲を求めます。
(ii) となるような の値の範囲を求めます。
2. 解き方の手順
(1) のとき、 を解きます。 の範囲で を満たす は、 です。
(2) より、 です。 の範囲でこれを満たす の範囲は、 となる を求めると、 です。
したがって、 の範囲は または です。
(3) の解が2個存在し、その和が となる の値を求める問題です。 の周期は なので、解の一つを とすると、もう一つの解は と表せます。したがって、 となります。
より、 となり、 です。
このとき、 が解となるので、 です。
(4)
(i) より であり、 が2つの解を持つ条件を考えます。 または の範囲で、 がとりうる値を考える必要があります。 のとき、, のとき、 となります。よって かつ または という条件だけでは不十分です。 は周期 を持つので、 で1つ、 で1つ解を持ちます。よってすべての実数 に対して2つの解を持ちます。但し、 を満たす必要があります。 の取りうる値の範囲は です。
(ii) となるような の値の範囲を求めます。 より、 、 です。よって のとき, です。
半角の公式より,
よって と合わせて、 かつ である必要があります。
3. 最終的な答え
(1)
(2) または
(3)
(4) (i)
(ii)