2次関数 $f(x)=x^2 - 2(a-1)x + 2a^2 - 7$ と $y=-x^2$ を $x$ 軸方向に $a$, $y$ 軸方向に $2a^2+2a-24$ だけ平行移動した2次関数 $g(x)$ がある。 (1) $y=f(x)$ のグラフの頂点の座標を $a$ を用いて表せ。 (2) すべての実数 $x$ に対して $f(x)>0$ かつ $g(x)<0$ となるような $a$ の値の範囲を求めよ。 (3) $x \ge 0$ を満たすすべての実数 $x$ に対して $f(x)>0$ かつ $g(x) \le 0$ となるような $a$ の値の範囲を求めよ。
2025/8/3
1. 問題の内容
2次関数 と を 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動した2次関数 がある。
(1) のグラフの頂点の座標を を用いて表せ。
(2) すべての実数 に対して かつ となるような の値の範囲を求めよ。
(3) を満たすすべての実数 に対して かつ となるような の値の範囲を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) を平方完成する。
したがって、頂点の座標は .
(2) を求める。
を 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動すると
がすべての実数 について成り立つ条件は、 の判別式 であること。
または
がすべての実数 について成り立つ条件は、 の判別式 であること。ただし、 の の係数が負である必要がある。これはすでに満たされている。
または かつ より
(3) を満たすすべての実数 に対して となる条件は、
の軸 が より小さいとき、 となれば良い。また、 が 以上のとき、判別式が負であれば良い。
または
は、 について、
の軸 を考慮する。
のとき、 は で単調減少なので、 であれば良い。
より
のとき、 で最大値をとる。 となることはない。
なぜならばであるから。
求める範囲は
かつ
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)