2次関数 $y = -2x^2 + 4x + c$ に関する3つの問題が出題されています。 (1) 頂点のy座標を $c$ で表す。 (2) $x$軸と共有点を持たないような $c$ の範囲を求める。 (3) $-1 \le x \le 2$ の範囲における最小値が $-2$ となるような $c$ の値を求める。

代数学二次関数平方完成判別式最大値最小値
2025/8/3

1. 問題の内容

2次関数 y=2x2+4x+cy = -2x^2 + 4x + c に関する3つの問題が出題されています。
(1) 頂点のy座標を cc で表す。
(2) xx軸と共有点を持たないような cc の範囲を求める。
(3) 1x2-1 \le x \le 2 の範囲における最小値が 2-2 となるような cc の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 頂点のy座標を求める。
まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=2x2+4x+c=2(x22x)+c=2(x22x+11)+c=2((x1)21)+c=2(x1)2+2+cy = -2x^2 + 4x + c = -2(x^2 - 2x) + c = -2(x^2 - 2x + 1 - 1) + c = -2((x-1)^2 - 1) + c = -2(x-1)^2 + 2 + c
したがって、頂点の座標は (1,2+c)(1, 2+c) となり、頂点のy座標は 2+c2+c です。
(2) xx軸と共有点を持たない条件を求める。
xx軸と共有点を持たないということは、判別式 DDD<0D < 0 である必要があります。
y=2x2+4x+c=0y = -2x^2 + 4x + c = 0 の判別式は、
D=424(2)(c)=16+8cD = 4^2 - 4(-2)(c) = 16 + 8c
D<0D < 0 であるとき、16+8c<016 + 8c < 0 より、 8c<168c < -16, よって c<2c < -2 です。
(3) 最小値を求める。
y=2(x1)2+2+cy = -2(x-1)^2 + 2 + c
軸は x=1x = 1 であり、定義域 1x2-1 \le x \le 2 の範囲に軸が含まれるので、頂点で最大値をとります。
定義域の端点である x=1x = -1x=2x = 2 での値を比較します。
x=1x = -1 のとき、y=2(11)2+2+c=2(2)2+2+c=8+2+c=6+cy = -2(-1-1)^2 + 2 + c = -2(-2)^2 + 2 + c = -8 + 2 + c = -6 + c
x=2x = 2 のとき、y=2(21)2+2+c=2(1)2+2+c=2+2+c=cy = -2(2-1)^2 + 2 + c = -2(1)^2 + 2 + c = -2 + 2 + c = c
x=1x=-1 のとき最小値をとる可能性がある。
条件より、6+c=2-6 + c = -2 となるので、c=4c = 4
x=2x=2 のとき最小値をとる可能性がある。
条件より、c=2c = -2
c=4c=4 のとき、1x2-1 \le x \le 2 におけるyyの最小値は、x=-1のとき、y=2(1)2+4(1)+4=24+4=2y = -2(-1)^2 + 4(-1) + 4 = -2 - 4 + 4 = -2 である。
c=2c=-2 のとき、1x2-1 \le x \le 2 におけるyyの最小値は、x=2のとき、y=2(2)2+4(2)2=8+82=2y = -2(2)^2 + 4(2) - 2 = -8 + 8 - 2 = -2 である。
したがって、求める cc の値は c=4c=4c=2c=-2です。

3. 最終的な答え

(1) 2+c2+c
(2) c<2c < -2
(3) c=4c = 4, c=2c = -2

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