垂直に上昇するエレベーターの高さ $H(t)$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $\frac{\Delta H}{\Delta t}$ は何を表すか。 (2) $\Delta H$ と $\Delta t$ を用いた $H$ の導関数の定義を記述する。 (3) $\frac{dH}{dt}$ は何を表すか、(2)を用いて説明する。

解析学導関数極限微分速度
2025/8/3

1. 問題の内容

垂直に上昇するエレベーターの高さ H(t)H(t) について、以下の問いに答える問題です。
(1) ΔHΔt\frac{\Delta H}{\Delta t} は何を表すか。
(2) ΔH\Delta HΔt\Delta t を用いた HH の導関数の定義を記述する。
(3) dHdt\frac{dH}{dt} は何を表すか、(2)を用いて説明する。

2. 解き方の手順

(1) ΔH=H(t+Δt)H(t)\Delta H = H(t + \Delta t) - H(t) は、時刻 tt から t+Δtt + \Delta t までのエレベーターの高さの変化を表します。したがって、ΔHΔt\frac{\Delta H}{\Delta t} は、時刻 tt から t+Δtt + \Delta t までの間のエレベーターの平均速度を表します。
(2) H(t)H(t) の導関数 H(t)H'(t) または dHdt\frac{dH}{dt} は、以下の極限で定義されます。
dHdt=limΔt0ΔHΔt=limΔt0H(t+Δt)H(t)Δt\frac{dH}{dt} = \lim_{\Delta t \to 0} \frac{\Delta H}{\Delta t} = \lim_{\Delta t \to 0} \frac{H(t + \Delta t) - H(t)}{\Delta t}
(3) dHdt\frac{dH}{dt} は、時刻 tt におけるエレベーターの瞬間の速度を表します。(2)で示したように、dHdt\frac{dH}{dt}ΔHΔt\frac{\Delta H}{\Delta t} において、Δt\Delta t を限りなく0に近づけたときの極限値です。つまり、ある瞬間の速度を表します。

3. 最終的な答え

(1) ΔHΔt\frac{\Delta H}{\Delta t} は、時刻 tt から t+Δtt + \Delta t までの間のエレベーターの平均速度を表す。
(2) dHdt=limΔt0ΔHΔt=limΔt0H(t+Δt)H(t)Δt\frac{dH}{dt} = \lim_{\Delta t \to 0} \frac{\Delta H}{\Delta t} = \lim_{\Delta t \to 0} \frac{H(t + \Delta t) - H(t)}{\Delta t}
(3) dHdt\frac{dH}{dt} は、時刻 tt におけるエレベーターの瞬間の速度を表す。

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