与えられた数学の問題は、以下の4つです。 (1) 関数 $\frac{1}{g}$ の微分を、商の微分公式の確認として、$g(x)$ と $g(x+\Delta x)$ を用いて表す。 (2) $y = \sin^2 x$ について、$u$ を適切に設定し、チェインルールを用いて $\frac{dy}{dx}$ を計算する。 (3) 放物線 $y=x^2$ の外にある点 $P(9, 8)$ に、彗星が最も接近するような、目的関数 $D$ の式を求める。 (4) 高さ $h$ に対して容積が $V = \frac{h^3}{3}$ となる容器について、高さ $h$ での断面積を計算する。

解析学微分チェインルール最適化積分微分公式
2025/8/3

1. 問題の内容

与えられた数学の問題は、以下の4つです。
(1) 関数 1g\frac{1}{g} の微分を、商の微分公式の確認として、g(x)g(x)g(x+Δx)g(x+\Delta x) を用いて表す。
(2) y=sin2xy = \sin^2 x について、uu を適切に設定し、チェインルールを用いて dydx\frac{dy}{dx} を計算する。
(3) 放物線 y=x2y=x^2 の外にある点 P(9,8)P(9, 8) に、彗星が最も接近するような、目的関数 DD の式を求める。
(4) 高さ hh に対して容積が V=h33V = \frac{h^3}{3} となる容器について、高さ hh での断面積を計算する。

2. 解き方の手順

(1) 関数 1g\frac{1}{g} の微分
g(x)g(x) の変化量 Δg\Delta gg(x+Δx)g(x)g(x+\Delta x) - g(x) と表される。
Δ(1g)=1g(x+Δx)1g(x)\Delta \left( \frac{1}{g} \right) = \frac{1}{g(x+\Delta x)} - \frac{1}{g(x)}
=g(x)g(x+Δx)g(x)g(x+Δx)= \frac{g(x) - g(x+\Delta x)}{g(x)g(x+\Delta x)}
=(g(x+Δx)g(x))g(x)g(x+Δx)= \frac{-(g(x+\Delta x) - g(x))}{g(x)g(x+\Delta x)}
=Δgg(x)g(x+Δx)= \frac{-\Delta g}{g(x)g(x+\Delta x)}
(2) y=sin2xy = \sin^2 x の微分
u=sinxu = \sin x とおくと、y=u2y = u^2 となる。
チェインルール dydx=dydududx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dx} を用いる。
dydu=2u\frac{dy}{du} = 2u
dudx=cosx\frac{du}{dx} = \cos x
よって、dydx=2ucosx=2sinxcosx=sin2x\frac{dy}{dx} = 2u \cos x = 2 \sin x \cos x = \sin 2x
(3) 目的関数 DD の式
(9,8)(9, 8) から放物線 y=x2y = x^2 上の点 (x,x2)(x, x^2) までの距離の二乗を DD とすると、
D=(x9)2+(x28)2D = (x - 9)^2 + (x^2 - 8)^2
D=x218x+81+x416x2+64D = x^2 - 18x + 81 + x^4 - 16x^2 + 64
D=x415x218x+145D = x^4 - 15x^2 - 18x + 145
(4) 容器の断面積
容積 VV は断面積 A(h)A(h) を高さ 00 から hh まで積分したものである。
V=0hA(t)dt=h33V = \int_0^h A(t) dt = \frac{h^3}{3}
両辺を hh で微分すると、A(h)=dVdh=ddh(h33)=h2A(h) = \frac{dV}{dh} = \frac{d}{dh} \left( \frac{h^3}{3} \right) = h^2

3. 最終的な答え

(1) Δ(1g)=(g(x+Δx)g(x))g(x)g(x+Δx)\Delta \left( \frac{1}{g} \right) = \frac{-(g(x+\Delta x) - g(x))}{g(x)g(x+\Delta x)}
(2) dydx=sin2x\frac{dy}{dx} = \sin 2x
(3) D=(x9)2+(x28)2=x415x218x+145D = (x - 9)^2 + (x^2 - 8)^2 = x^4 - 15x^2 - 18x + 145
(4) A(h)=h2A(h) = h^2

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