与えられた関数 $f(x) = xe^x$ のグラフの概形を増減表に基づいて考察する問題です。特に、x=-3付近でのグラフの増減と凹凸の様子を図示し、x=-2が変曲点である理由を説明します。

解析学関数のグラフ増減凹凸微分指数関数変曲点
2025/8/3

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)=xexf(x) = xe^x のグラフの概形を増減表に基づいて考察する問題です。特に、x=-3付近でのグラフの増減と凹凸の様子を図示し、x=-2が変曲点である理由を説明します。

2. 解き方の手順

(1) x=-3付近でのグラフの増減と凹凸の様子を図示する。
増減表から、x<-2 のとき f(x)<0f'(x)<0, f(x)<0f''(x)<0 なので、関数は減少かつ上に凸です。x=-2のとき f(x)=0f'(x)=0, f(x)=0f''(x)=0 です。-2<x<-1 のとき f(x)>0f'(x)>0, f(x)>0f''(x)>0 なので、関数は増加かつ下に凸です。x=-1のとき f(x)=0f'(x)=0, f(x)>0f''(x)>0です。x>-1のとき f(x)>0f'(x)>0, f(x)>0f''(x)>0なので、関数は増加かつ下に凸です。
x=-3付近に限定して図示するため、x<2x<-2の領域のみを考え、減少かつ上に凸なグラフを描きます。
凹凸の理由を説明するために、グラフ上に複数の接線を描き加えます。上に凸であることは、接線の傾きが減少していくことからもわかります。
(2) x=-2が変曲点である理由を選択肢から選ぶ。
変曲点とは、グラフの凹凸が変わる点です。
(A) x=-2のとき、f(x)が極値ではないから: 極値であるかどうかは変曲点の定義とは関係ありません。
(B) x=-2のとき、f'(x)の符号が負であるから: f'(x)の符号は関数の増減を表し、凹凸とは直接関係ありません。
(C) x=-2のとき、f'(x)の符号が負であり、x=-1のときf(x)が極小であるから: f'(x)の符号と極小値の存在は変曲点の直接的な理由にはなりません。
(D) f''(x)の符号がx=-2で切り替わるから: f''(x)の符号が切り替わる点は変曲点の定義と一致します。
(E) f''(x)の符号がx=-2で切り替わり、f'(x)≠0であるから: f'(x)の値は変曲点の定義には関係ありません。ただし今回の関数では x=-2 で f'(-2) = 0なので、f'(x)≠0は誤り。

3. 最終的な答え

(1) x=-3付近でのグラフの概形を図示(上に凸で減少)。グラフ上に複数の接線を描き加え、接線の傾きが減少していくことを示す。
(2) (D) f''(x)の符号がx=-2で切り替わるから。

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