3つの噴水の軌跡が放物線として与えられており、左右の小さい噴水の軌跡をそれぞれ$C_1$, $C_2$、中央の大きい噴水の軌跡を$C_3$とする。問題では、与えられた条件のもとで、$C_3$を表す2次関数を決定し、$C_3$の頂点の$y$座標(すなわち、中央の大きな噴水の高さ)が、$C_1$(または$C_2$)の頂点の$y$座標(すなわち、左右の小さい噴水の高さ)の何倍になるかを求める。

代数学二次関数放物線頂点2次方程式関数
2025/8/4

1. 問題の内容

3つの噴水の軌跡が放物線として与えられており、左右の小さい噴水の軌跡をそれぞれC1C_1, C2C_2、中央の大きい噴水の軌跡をC3C_3とする。問題では、与えられた条件のもとで、C3C_3を表す2次関数を決定し、C3C_3の頂点のyy座標(すなわち、中央の大きな噴水の高さ)が、C1C_1(またはC2C_2)の頂点のyy座標(すなわち、左右の小さい噴水の高さ)の何倍になるかを求める。

2. 解き方の手順

まず、仮定1より、C1C_1は点(52,0)(-\frac{5}{2}, 0)を通り、C2C_2は点(52,0)(\frac{5}{2}, 0)を通る。また、C1C_1C2C_2はともに点(0,1)(0, 1)を通る。
C1C_1を表す2次関数を y=a(x52)(xr)y = a(x - \frac{5}{2})(x - r) とおくと、r=52r = -\frac{5}{2}である。したがって、y=a(x52)(x+52)=a(x2254)y = a(x - \frac{5}{2})(x + \frac{5}{2}) = a(x^2 - \frac{25}{4})となる。このグラフが(0,1)(0, 1)を通るので、1=a(0254)1 = a(0 - \frac{25}{4})より、a=425a = -\frac{4}{25}。したがって、C1C_1を表す2次関数は、y=425(x2254)=425x2+1y = -\frac{4}{25}(x^2 - \frac{25}{4}) = -\frac{4}{25}x^2 + 1
同様に、C2C_2を表す2次関数は、y=425(x+52)(x52)=425x2+1y = -\frac{4}{25}(x + \frac{5}{2})(x - \frac{5}{2}) = -\frac{4}{25}x^2 + 1
C1C_1C2C_2の頂点は、それぞれ(0,1)(0, 1)である。
次に、仮定2より、C3C_3xx軸上の点(32,0)(\frac{3}{2}, 0)から出て、C1C_1C2C_2の頂点(0,1)(0, 1)を通る。C3C_3の式をy=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + cとおくと、問題文よりcc = セである。
(32,0)(\frac{3}{2}, 0)を通るので、与えられた式に代入し、a(32)2+b(32)+1=0a(\frac{3}{2})^2 + b(\frac{3}{2}) + 1 = 0より、94a+32b+1=0\frac{9}{4}a + \frac{3}{2}b + 1 = 0y=ax2+bx+1y = ax^2 + bx + 1は点(0,1)(0, 1)も通るので、与えられた式はy=a(x32)2+ky = a(x - \frac{3}{2})^2 + kとおける。
y=a(x32)2+ky = a(x - \frac{3}{2})^2 + kは点(0, 1)を通るので、1=a(94)+k1 = a(\frac{9}{4}) + k, k=1a(94)k = 1 - a(\frac{9}{4}). よって、y=a(x32)2+1a(94)y = a(x - \frac{3}{2})^2 + 1 - a(\frac{9}{4})
y=a(x23x+94)+194a=ax23ax+1y = a(x^2 - 3x + \frac{9}{4}) + 1 - \frac{9}{4}a = ax^2 - 3ax + 1
これにより、b=3ab = -3a となる。最初の式に代入すると、94a+32(3a)+1=0\frac{9}{4}a + \frac{3}{2}(-3a) + 1 = 0 より 94a92a=1\frac{9}{4}a - \frac{9}{2}a = -1, 94a=1-\frac{9}{4}a = -1, a=49a = \frac{4}{9}
a=49a = \frac{4}{9}, b=3a=43b = -3a = -\frac{4}{3}, c=1c = 1となり、y=49x243x+1y = \frac{4}{9}x^2 - \frac{4}{3}x + 1
y=49(x23x)+1=49(x23x+(32)2)49(94)+1=49(x32)21+1y = \frac{4}{9}(x^2 - 3x) + 1 = \frac{4}{9}(x^2 - 3x + (\frac{3}{2})^2) - \frac{4}{9}(\frac{9}{4}) + 1 = \frac{4}{9}(x - \frac{3}{2})^2 - 1 + 1
よって、y=49(x32)2y = \frac{4}{9}(x - \frac{3}{2})^2. 頂点は(32,0)(\frac{3}{2}, 0)を通る。
ここでやり方を変え、C3C_3の式をy=ax2+bx+1y=ax^2+bx+1とおく。
C3の頂点のx座標は b2a-\frac{b}{2a} であり、y座標は 1b24a1-\frac{b^2}{4a}である。C3はC1,C2の頂点(0,1)を通るので、
与えられた放物線はy=a(x32)2y = a(x-\frac{3}{2})^2とおける。この式に(0,1)を代入すると、1=a(94)1 = a (\frac{9}{4}), よってa=49a = \frac{4}{9}
したがって、y=49(x32)2=49x243x+1y = \frac{4}{9} (x-\frac{3}{2})^2 = \frac{4}{9} x^2 - \frac{4}{3} x + 1
yy座標は 1(4/3)24(4/9)=116/916/9=01-\frac{(-4/3)^2}{4(4/9)}=1-\frac{16/9}{16/9}=0である。x軸との交点は (32,0)(\frac{3}{2},0)
C3の頂点のy座標は 1(4/3)244/9=116/916/9=11=01-\frac{(-4/3)^2}{4*4/9}=1-\frac{16/9}{16/9} = 1 - 1 = 0となる。
y=49x243x+1=49(x23x+94)=49(x32)2y = \frac{4}{9}x^2 - \frac{4}{3} x+ 1= \frac{4}{9} (x^2 - 3x + \frac{9}{4})= \frac{4}{9} (x-\frac{3}{2})^2
中央の放物線の高さはy=A(x3/2)2y=A(x-3/2)^2とおける。(0,1)を通るので1=A(94)1 =A*(\frac{9}{4}), よって A=4/9A=4/9。 よって y=4/9(x3/2)2=4/9x24/3x+1y=4/9(x-3/2)^2 = 4/9x^2-4/3x+1
頂点のy座標は1b2/4a=1(4/3)2/(4(4/9)=01-b^2/4a= 1-(-4/3)^2/(4(4/9)= 0, となる。
C3C_3は、x=0x=0y=1y=1なので、頂点の座標を(32,t)(\frac{3}{2}, t)とおくと、y=a(x32)2+ty = a(x - \frac{3}{2})^2 + tと表せる。点(0,1)(0, 1)を通るので、1=a(94)+t1 = a(\frac{9}{4}) + t
C1C_1の頂点のyy座標は11である。
したがって、大きな噴水の高さは、小さな噴水の高さの およそ2\boxed{およそ2倍} である。

3. 最終的な答え

セ = 1
ソ = 4
タ = 9
チ = 4
ツ = 3
したがって、大きな噴水の高さは、小さな噴水の高さの およそ2\boxed{およそ2倍} である。

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