(1) x2+y2≥2(x+y−1) の証明 まず、不等式の右辺を左辺に移項する。
x2+y2−2x−2y+2≥0 次に、左辺を平方完成する。
(x2−2x+1)+(y2−2y+1)≥0 (x−1)2+(y−1)2≥0 実数の2乗は常に0以上なので、この不等式は常に成立する。
等号が成り立つのは、x−1=0 かつ y−1=0 のとき、つまり x=1 かつ y=1 のときである。 (2) x2+2xy+2y2≥0 の証明 左辺を平方完成する。
x2+2xy+y2+y2≥0 (x+y)2+y2≥0 実数の2乗は常に0以上なので、この不等式は常に成立する。
等号が成り立つのは、x+y=0 かつ y=0 のとき、つまり x=0 かつ y=0 のときである。 (3) 2a2+b2≥(2a+b)2 の証明 まず、不等式の右辺を展開する。
(2a+b)2=4(a+b)2=4a2+2ab+b2 次に、不等式の両辺に4をかける。
2(a2+b2)≥a2+2ab+b2 2a2+2b2≥a2+2ab+b2 不等式の右辺を左辺に移項する。
2a2+2b2−a2−2ab−b2≥0 a2−2ab+b2≥0 (a−b)2≥0 実数の2乗は常に0以上なので、この不等式は常に成立する。
等号が成り立つのは、a−b=0 のとき、つまり a=b のときである。 (4) a2+a21≥2(a=0) の証明 まず、不等式の左辺から右辺を引く。
a2+a21−2≥0 次に、左辺を整理する。
a2a4−2a2+1≥0 a2(a2−1)2≥0 a=0 より、a2>0 であり、(a2−1)2≥0 であるから、この不等式は常に成立する。 等号が成り立つのは、a2−1=0 のとき、つまり a2=1、つまり a=1 または a=−1 のときである。