ベクトル $\vec{a}$、$\vec{b}$ について、 $|\vec{a}|=\sqrt{5}$、 $|\vec{b}|=\sqrt{3}$、 $|\vec{a}-\vec{b}|=3$ が成り立つ。$\vec{c}=\vec{a}+t\vec{b}$($t$ は実数)とおく。このとき、$\vec{a} \cdot \vec{b}$ の値を求め、$\vec{a}$ と $\vec{c}$ のなす角が $90^\circ$ であるような $t$ の値を求める。

幾何学ベクトル内積角度
2025/8/4

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} について、 a=5|\vec{a}|=\sqrt{5}b=3|\vec{b}|=\sqrt{3}ab=3|\vec{a}-\vec{b}|=3 が成り立つ。c=a+tb\vec{c}=\vec{a}+t\vec{b}tt は実数)とおく。このとき、ab\vec{a} \cdot \vec{b} の値を求め、a\vec{a}c\vec{c} のなす角が 9090^\circ であるような tt の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、ab\vec{a} \cdot \vec{b} の値を求める。
ab=3|\vec{a}-\vec{b}|=3 の両辺を2乗すると、
ab2=9|\vec{a}-\vec{b}|^2 = 9
(ab)(ab)=9(\vec{a}-\vec{b}) \cdot (\vec{a}-\vec{b}) = 9
a22ab+b2=9|\vec{a}|^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2 = 9
(5)22ab+(3)2=9(\sqrt{5})^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + (\sqrt{3})^2 = 9
52ab+3=95 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + 3 = 9
82ab=98 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} = 9
2ab=1-2\vec{a} \cdot \vec{b} = 1
ab=12\vec{a} \cdot \vec{b} = -\frac{1}{2}
次に、a\vec{a}c\vec{c} のなす角が 9090^\circ であるとき、ac=0\vec{a} \cdot \vec{c} = 0 である。
c=a+tb\vec{c} = \vec{a} + t\vec{b} より、
ac=a(a+tb)=0\vec{a} \cdot \vec{c} = \vec{a} \cdot (\vec{a} + t\vec{b}) = 0
aa+t(ab)=0\vec{a} \cdot \vec{a} + t(\vec{a} \cdot \vec{b}) = 0
a2+t(ab)=0|\vec{a}|^2 + t(\vec{a} \cdot \vec{b}) = 0
(5)2+t(12)=0(\sqrt{5})^2 + t(-\frac{1}{2}) = 0
512t=05 - \frac{1}{2}t = 0
12t=5\frac{1}{2}t = 5
t=10t = 10

3. 最終的な答え

ab=12\vec{a} \cdot \vec{b} = -\frac{1}{2}
t=10t = 10

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