原点をO(0,0,0)とするxyz空間内の3点をA(1,3,-9), B(-1,2,-1), C(-2,0,6)とする。点A,B,Cを通る平面を平面IIとする。また、点Pの座標を(7,6,-5)とし、点Pを通り平面IIに垂直な直線を直線lとする。 (1) 平面IIの方程式を求めなさい。 (2) 直線lと平面IIとの交点を点Hとする。ベクトルPHのノルム(長さ)||PH||が最小になるときの点Hの座標とそのときの||PH||を求めなさい。
2025/8/4
1. 問題の内容
原点をO(0,0,0)とするxyz空間内の3点をA(1,3,-9), B(-1,2,-1), C(-2,0,6)とする。点A,B,Cを通る平面を平面IIとする。また、点Pの座標を(7,6,-5)とし、点Pを通り平面IIに垂直な直線を直線lとする。
(1) 平面IIの方程式を求めなさい。
(2) 直線lと平面IIとの交点を点Hとする。ベクトルPHのノルム(長さ)||PH||が最小になるときの点Hの座標とそのときの||PH||を求めなさい。
2. 解き方の手順
(1) 平面IIの方程式を求める。
平面IIは点A, B, Cを通るので、ベクトルABとベクトルACに垂直なベクトルが平面IIの法線ベクトルとなる。
ABとACの外積を計算して法線ベクトルnを求める。
法線ベクトルnは(9, 6, 3)なので、(3, 2, 1)も法線ベクトルとなる。
平面IIの方程式は、3x + 2y + z + d = 0と表せる。
平面IIは点A(1,3,-9)を通るので、これを代入すると、
3(1) + 2(3) + (-9) + d = 0
3 + 6 - 9 + d = 0
d = 0
したがって、平面IIの方程式は3x + 2y + z = 0となる。
(2) 直線lと平面IIの交点Hの座標と||PH||を求める。
直線lは点P(7,6,-5)を通り、法線ベクトルn = (3,2,1)に平行なので、直線lの方程式は、
と表せる。
したがって、
点Hは直線l上にあるので、Hの座標は(7+3t, 6+2t, -5+t)と表せる。
また、点Hは平面II上にあるので、3x + 2y + z = 0を満たす。
3(7+3t) + 2(6+2t) + (-5+t) = 0
21 + 9t + 12 + 4t - 5 + t = 0
14t + 28 = 0
t = -2
点Hの座標は、(7+3(-2), 6+2(-2), -5+(-2)) = (7-6, 6-4, -5-2) = (1, 2, -7)
ベクトルPH = H - P = (1, 2, -7) - (7, 6, -5) = (-6, -4, -2)
||PH|| =
3. 最終的な答え
(1) 平面IIの方程式:
(2) 点Hの座標:
||PH||: