三角形ABCにおいて、$AB = 7$, $BC = 13$, $CA = 8$とする。角BACの二等分線と辺BCの交点をDとする。 (1) 角BACの大きさと、三角形ABCの面積を求めよ。 (2) 三角形ABCの面積は、三角形ABDの面積と三角形ACDの面積の和に等しいことを利用して、ADの長さを求めよ。

幾何学三角形余弦定理面積角の二等分線三角比
2025/8/4

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=7AB = 7, BC=13BC = 13, CA=8CA = 8とする。角BACの二等分線と辺BCの交点をDとする。
(1) 角BACの大きさと、三角形ABCの面積を求めよ。
(2) 三角形ABCの面積は、三角形ABDの面積と三角形ACDの面積の和に等しいことを利用して、ADの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、余弦定理を用いて角BACを求める。
BC2=AB2+AC22(AB)(AC)cosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2(AB)(AC) \cos{\angle BAC}
132=72+822(7)(8)cosBAC13^2 = 7^2 + 8^2 - 2(7)(8) \cos{\angle BAC}
169=49+64112cosBAC169 = 49 + 64 - 112 \cos{\angle BAC}
56=112cosBAC56 = -112 \cos{\angle BAC}
cosBAC=12\cos{\angle BAC} = -\frac{1}{2}
BAC=120\angle BAC = 120^{\circ}
次に、三角形ABCの面積を求める。
S=12(AB)(AC)sinBACS = \frac{1}{2} (AB)(AC) \sin{\angle BAC}
S=12(7)(8)sin120S = \frac{1}{2} (7)(8) \sin{120^{\circ}}
S=12(7)(8)32S = \frac{1}{2} (7)(8) \frac{\sqrt{3}}{2}
S=143S = 14\sqrt{3}
(2)
角の二等分線の性質より、BD:DC = AB:AC = 7:8。
よって、BD=715BC=715×13=9115BD = \frac{7}{15} BC = \frac{7}{15} \times 13 = \frac{91}{15}
DC=815BC=815×13=10415DC = \frac{8}{15} BC = \frac{8}{15} \times 13 = \frac{104}{15}
ABC=ABD+ACD\triangle ABC = \triangle ABD + \triangle ACD
143=12(AB)(AD)sin60+12(AC)(AD)sin6014\sqrt{3} = \frac{1}{2} (AB)(AD) \sin{60^{\circ}} + \frac{1}{2} (AC)(AD) \sin{60^{\circ}}
143=12(7)(AD)32+12(8)(AD)3214\sqrt{3} = \frac{1}{2} (7)(AD) \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{1}{2} (8)(AD) \frac{\sqrt{3}}{2}
143=734AD+834AD14\sqrt{3} = \frac{7\sqrt{3}}{4} AD + \frac{8\sqrt{3}}{4} AD
143=1534AD14\sqrt{3} = \frac{15\sqrt{3}}{4} AD
AD=14×415AD = \frac{14 \times 4}{15}
AD=5615AD = \frac{56}{15}

3. 最終的な答え

BAC=120\angle BAC = 120^{\circ}
ABC=143\triangle ABC = 14\sqrt{3}
AD=5615AD = \frac{56}{15}

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