2点A(-2, 2)と点C(0, 6)を通る直線上に点Bがあり、AC:CB = 1:3である。このとき、以下の問題を解く。 (1) 点Bの座標を求めよ。 (2) 2点A, Bを通る直線の式を求めよ。 (3) △OABの面積を求めよ。 (4) x軸に平行な直線lが△OABの面積を2等分するとき、直線lとy軸との交点P(0, t)のtの値を求めよ。

幾何学座標平面直線三角形の面積台形内分点
2025/8/4

1. 問題の内容

2点A(-2, 2)と点C(0, 6)を通る直線上に点Bがあり、AC:CB = 1:3である。このとき、以下の問題を解く。
(1) 点Bの座標を求めよ。
(2) 2点A, Bを通る直線の式を求めよ。
(3) △OABの面積を求めよ。
(4) x軸に平行な直線lが△OABの面積を2等分するとき、直線lとy軸との交点P(0, t)のtの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Bの座標を求める。
点Cは線分ABを1:3に内分する点である。点Bの座標を(x, y)とすると、内分点の公式より
0=3(2)+1x1+30 = \frac{3 \cdot (-2) + 1 \cdot x}{1 + 3}
6=32+1y1+36 = \frac{3 \cdot 2 + 1 \cdot y}{1 + 3}
これらの式を解くと、
0=6+x0 = -6 + x
x=6x = 6
24=6+y24 = 6 + y
y=18y = 18
したがって、点Bの座標は(6, 18)である。
(2) 2点A, Bを通る直線の式を求める。
2点A(-2, 2), B(6, 18)を通る直線の傾きは、
1826(2)=168=2\frac{18 - 2}{6 - (-2)} = \frac{16}{8} = 2
よって、直線の式は y=2x+by = 2x + b と表せる。点A(-2, 2)を通るので、
2=2(2)+b2 = 2 \cdot (-2) + b
2=4+b2 = -4 + b
b=6b = 6
したがって、直線の式は y=2x+6y = 2x + 6である。
(3) △OABの面積を求める。
△OABの面積は、線分ABの式y=2x+6y=2x+6においてy軸との交点であるC(0, 6)を求め、点Aと点Bからx軸へ垂線を下ろし、その交点をそれぞれD, Eとする。台形ADEBの面積から、△ADOと△OBEの面積を引けばよい。
台形ADEBの面積は
(AD+BE)DE2=(2+18)(6(2))2=2082=80\frac{(AD+BE) \cdot DE}{2} = \frac{(2+18) \cdot (6-(-2))}{2} = \frac{20 \cdot 8}{2} = 80
△ADOの面積は
12ADOD=1222=2\frac{1}{2} \cdot AD \cdot OD = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 2 = 2
△OBEの面積は
12BEOE=12186=54\frac{1}{2} \cdot BE \cdot OE = \frac{1}{2} \cdot 18 \cdot 6 = 54
したがって、△OABの面積は
80254=2480 - 2 - 54 = 24
もしくは、C(0,6)から、△OABの面積は、△OACと△OBCの面積の和として求めることが可能。
ACを底辺とすると、高さはAのx座標の絶対値から2。
BCを底辺とすると、高さはBのx座標である6。
OAC=1262=6△OAC = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 2 = 6
OBC=1266=18△OBC = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 6 = 18
OAB=OAC+OBC=6+18=24△OAB = △OAC + △OBC = 6+18 = 24
(4) x軸に平行な直線lが△OABの面積を2等分するとき、tの値を求める。
直線lはy = tと表される。△OABの面積は24なので、直線lによって分割された面積は12となる。
直線lと線分ABとの交点をQとすると、Qの座標は(x, t)となる。
直線ABの式はy = 2x + 6なので、t = 2x + 6となり、x = (t - 6) / 2。
△PABの面積が12となるようにtの値を求めればよい。
△PABの底辺をPBとすると、長さは18 - t。高さはBのx座標から6。
△PAQの底辺をAPとすると、長さはt - 2。高さはAのx座標の絶対値から2。
PAB=126(18t)=3(18t)=543t△PAB = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot (18-t) = 3 \cdot (18 - t) = 54 - 3t
PAQ=122(t2)=t2△PAQ = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot (t-2) = t - 2
543t(t2)=2454 - 3t - (t-2) = 24
△OABの面積の半分である12となるのは、線分OAの下側ではなく、上側であるので
台形APOBの面積が12となるように考える。
点Aからy=tとの交点までの距離をdとすると、d=t2d=t-2
点Bからy=tとの交点までの距離をeとすると、e=18te=18-t
台形APOBの面積は12(2+6)t=4t=12\frac{1}{2} \cdot (2+6) \cdot t = 4t = 12
と仮定してはいけない。
OAB=24△OAB = 24なので、OAB△OABの面積を二等分する線は、直線y=ty=tである。
直線y=ty=tと直線AB、y=2x+6y=2x+6の交点をQ(x,t)Q(x,t)とすると、t=2x+6t=2x+6より、x=t62x=\frac{t-6}{2}
OQP=12×t×6t2=12△OQP = \frac{1}{2} \times t \times \frac{6-t}{2} = 12
t(6t)=24×2=48t(6-t) = 24 \times 2 = 48
6tt2=486t-t^2=48
t26t+48=0t^2-6t+48=0
解なし。
△OABの面積を二等分するということは、OAからOQの範囲で面積を二等分するか、OBからOQの範囲で面積を二等分するか。

3. 最終的な答え

(1) 点Bの座標: (6, 18)
(2) 直線の式: y = 2x + 6
(3) △OABの面積: 24
(4) tの値: 解なし

「幾何学」の関連問題

(1) $|AB| = 2$, $|AC| = 3$, $AB \cdot AC = 1$ のとき、$\triangle ABC$ の面積 $S$ を求める。 (2) $A(1,0)$, $B(3,1...

面積ベクトル空間ベクトル三角形内積
2025/8/4

$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $3:1$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $2:1$ に内分する点を $D$ とする。線分 $BC$ と線分 $AD$ の交点を...

ベクトル内分点ベクトルの加法ベクトルの一次結合
2025/8/4

(1) 直線 $y = -\frac{1}{\sqrt{3}}x$ と $y = \frac{1}{\sqrt{3}}x$ が $x$ 軸の正の向きとなす角をそれぞれ $\alpha$, $\beta...

角度直線傾き三角比
2025/8/4

$0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ の条件下で、以下の三角関数の値を求めます。 (1) $\sin \theta = \frac{2}{3}$ のとき、$\cos \...

三角関数三角比sincostan角度
2025/8/4

$0^\circ \leqq \theta \leqq 180^\circ$ のとき、以下の各問題について、指定された三角関数の値から、残りの三角関数の値を求めよ。 (1) $\sin \theta ...

三角関数三角比角度sincostan
2025/8/4

$0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ のとき、$\tan \theta = -\frac{1}{\sqrt{3}}$ を満たす $\theta$ を求める問題です。

三角比角度tan三角関数
2025/8/4

$0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ のとき、次の等式を満たす $\theta$ を求めよ。 (1) $\sin \theta = \frac{1}{\sqrt{2}}...

三角比三角関数角度
2025/8/4

$0^\circ < \theta < 90^\circ$ のとき、以下の式の値を求めよ。 (1) $\cos(90^\circ - \theta) + \cos \theta + \cos(90^\...

三角関数三角比角度
2025/8/4

点A(2, 2)と点B(6, 4)が与えられている。x軸上に点Pを取り、AP + BPの長さが最小となるようにするとき、直線APの式と点Pの座標を求める。

座標平面線分の最小化対称移動直線の式
2025/8/4

(1) 次の三角比を45°以下の角の三角比で表す。 (ア) $\sin 58^\circ$ (イ) $\cos 56^\circ$ (ウ) $\tan 80^\circ$ (2) $\triangle...

三角比三角関数角度証明
2025/8/4