ベクトル $\vec{a} = (1, 2)$、$\vec{b} = (-1, 3)$ が与えられ、$\vec{p} = (1-2t)\vec{a} + t\vec{b}$ とする。$t$ が $-1 \le t \le 1$ の範囲を動くとき、$|\vec{p}|$ の最大値と最小値を求めよ。

幾何学ベクトルベクトルの大きさ最大値最小値
2025/8/4

1. 問題の内容

ベクトル a=(1,2)\vec{a} = (1, 2)b=(1,3)\vec{b} = (-1, 3) が与えられ、p=(12t)a+tb\vec{p} = (1-2t)\vec{a} + t\vec{b} とする。tt1t1-1 \le t \le 1 の範囲を動くとき、p|\vec{p}| の最大値と最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、p\vec{p} を成分で表します。
p=(12t)(1,2)+t(1,3)=(12tt,24t+3t)=(13t,2t)\vec{p} = (1-2t)(1, 2) + t(-1, 3) = (1-2t-t, 2-4t+3t) = (1-3t, 2-t)
次に、p2|\vec{p}|^2 を計算します。
p2=(13t)2+(2t)2=16t+9t2+44t+t2=10t210t+5=10(t2t)+5=10(t12)210(14)+5=10(t12)2+52|\vec{p}|^2 = (1-3t)^2 + (2-t)^2 = 1 - 6t + 9t^2 + 4 - 4t + t^2 = 10t^2 - 10t + 5 = 10(t^2 - t) + 5 = 10(t - \frac{1}{2})^2 - 10(\frac{1}{4}) + 5 = 10(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{5}{2}
p2=10(t12)2+52|\vec{p}|^2 = 10(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{5}{2} は、t=12t = \frac{1}{2} で最小値 52\frac{5}{2} をとります。
tt の範囲は 1t1-1 \le t \le 1 であるので、12\frac{1}{2} はこの範囲に含まれます。したがって、 p|\vec{p}| の最小値は 52=102\sqrt{\frac{5}{2}} = \frac{\sqrt{10}}{2} となります。
t=1t = -1 のとき、p2=10(112)2+52=10(94)+52=904+104=1004=25|\vec{p}|^2 = 10(-1 - \frac{1}{2})^2 + \frac{5}{2} = 10(\frac{9}{4}) + \frac{5}{2} = \frac{90}{4} + \frac{10}{4} = \frac{100}{4} = 25
t=1t = 1 のとき、p2=10(112)2+52=10(14)+52=104+104=204=5|\vec{p}|^2 = 10(1 - \frac{1}{2})^2 + \frac{5}{2} = 10(\frac{1}{4}) + \frac{5}{2} = \frac{10}{4} + \frac{10}{4} = \frac{20}{4} = 5
t=1t = -1 のとき p=25=5|\vec{p}| = \sqrt{25} = 5
t=1t = 1 のとき p=5|\vec{p}| = \sqrt{5}
したがって、最大値は t=1t = -1 のときの 55 です。

3. 最終的な答え

最大値: 5
最小値: 102\frac{\sqrt{10}}{2}

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