座標平面上の原点O、直線 $y = \sqrt{3}x$ ($0 \le x \le 2$)上の点P、直線 $y = -\sqrt{3}x$ ($-3 \le x \le 0$)上の点Qがあり、$OP + OQ = 6$を満たしながら動く。線分PQが通過する領域をDとする。 (1) $-3 \le s \le 2$を満たす実数$s$に対して、点$(s, t)$がDに入るような$t$の範囲を求める。 (2) 領域Dを図示する。

幾何学座標平面線分の通過領域二次曲線図示不等式
2025/8/4

1. 問題の内容

座標平面上の原点O、直線 y=3xy = \sqrt{3}x (0x20 \le x \le 2)上の点P、直線 y=3xy = -\sqrt{3}x (3x0-3 \le x \le 0)上の点Qがあり、OP+OQ=6OP + OQ = 6を満たしながら動く。線分PQが通過する領域をDとする。
(1) 3s2-3 \le s \le 2を満たす実数ssに対して、点(s,t)(s, t)がDに入るようなttの範囲を求める。
(2) 領域Dを図示する。

2. 解き方の手順

(1)
点Pの座標を(p,3p)(p, \sqrt{3}p) (0p20 \le p \le 2)、点Qの座標を(q,3q)(q, -\sqrt{3}q) (3q0-3 \le q \le 0)とする。
OP=p2+3p2=4p2=2pOP = \sqrt{p^2 + 3p^2} = \sqrt{4p^2} = 2p
OQ=q2+3q2=4q2=2qOQ = \sqrt{q^2 + 3q^2} = \sqrt{4q^2} = -2q (∵ q0q \le 0)
OP+OQ=6OP + OQ = 6より、2p2q=62p - 2q = 6、つまりpq=3p - q = 3。よって、p=q+3p = q + 3
0p20 \le p \le 2なので、0q+320 \le q + 3 \le 2。よって、3q1-3 \le q \le -1
線分PQの方程式を求める。
P(q+3,3(q+3))(q+3, \sqrt{3}(q+3))、Q(q,3q)(q, -\sqrt{3}q)を通る直線の方程式は、傾き3(q+3)+3qq+3q=23q+333=33(2q+3)\frac{\sqrt{3}(q+3) + \sqrt{3}q}{q+3-q} = \frac{2\sqrt{3}q + 3\sqrt{3}}{3} = \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)
よって、
y+3q=33(2q+3)(xq)y + \sqrt{3}q = \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)(x-q)
y=33(2q+3)x33(2q+3)q3qy = \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)x - \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)q - \sqrt{3}q
y=33(2q+3)x33(2q2+3q)3qy = \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)x - \frac{\sqrt{3}}{3}(2q^2 + 3q) - \sqrt{3}q
y=33(2q+3)x33(2q2+6q)y = \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)x - \frac{\sqrt{3}}{3}(2q^2 + 6q)
y=33(2q+3)x233(q2+3q)y = \frac{\sqrt{3}}{3}(2q+3)x - \frac{2\sqrt{3}}{3}(q^2 + 3q)
2q2qについて解くためにqqに関する二次方程式を立てる。
233q2+(233x+23)q+333x+y=0\frac{2\sqrt{3}}{3}q^2 + (\frac{2\sqrt{3}}{3}x + 2\sqrt{3})q + \frac{\sqrt{3}}{3}3x + y = 0
233q2+233(x+3)q+3x/3+y=0\frac{2\sqrt{3}}{3}q^2 + \frac{2\sqrt{3}}{3}(x + 3)q + \sqrt{3}x/ \sqrt{3} + y = 0
2q2+2(x+3)q+3x+3y=02q^2 + 2(x+3)q + 3x + \sqrt{3}y = 0
q2+(x+3)q+3x+3y2=0q^2 + (x+3)q + \frac{3x + \sqrt{3}y}{2} = 0
qqが実数解を持つためには、判別式D0D \ge 0
D=(x+3)24(3x+3y2)=(x+3)22(3x+3y)0D = (x+3)^2 - 4(\frac{3x + \sqrt{3}y}{2}) = (x+3)^2 - 2(3x + \sqrt{3}y) \ge 0
x2+6x+96x23y0x^2 + 6x + 9 - 6x - 2\sqrt{3}y \ge 0
x2+923yx^2 + 9 \ge 2\sqrt{3}y
yx2+923=3(x2+9)6y \le \frac{x^2 + 9}{2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}(x^2+9)}{6}
3q1-3 \le q \le -1 より、
q=3q = -3のとき、y=33(6+3)x233(99)=3xy = \frac{\sqrt{3}}{3}(-6+3)x - \frac{2\sqrt{3}}{3}(9 - 9) = -\sqrt{3}x
q=1q = -1のとき、y=33(2+3)x233(13)=33x+433y = \frac{\sqrt{3}}{3}(-2+3)x - \frac{2\sqrt{3}}{3}(1 - 3) = \frac{\sqrt{3}}{3}x + \frac{4\sqrt{3}}{3}
よって、3xy3(x2+9)6-\sqrt{3}x \le y \le \frac{\sqrt{3}(x^2+9)}{6} かつ y33x+433y \le \frac{\sqrt{3}}{3}x + \frac{4\sqrt{3}}{3}
(1) sを-3≤s≤2を満たす実数とするとき、点(s, t)がDに入るようなtの範囲を求めよ。
上記の式にx=sx=sとして、ttの範囲を求める。
3st36(s2+9)-\sqrt{3}s \le t \le \frac{\sqrt{3}}{6}(s^2+9)
また、3s0-3 \le s \le 0のとき、t33s+433t \le \frac{\sqrt{3}}{3}s + \frac{4\sqrt{3}}{3}
0s20 \le s \le 2のとき、制約はない。
(2) Dを図示せよ。
y=3(x2+9)6y = \frac{\sqrt{3}(x^2+9)}{6}y=3xy = -\sqrt{3}x、 および y=33x+433y = \frac{\sqrt{3}}{3}x + \frac{4\sqrt{3}}{3} で囲まれた領域。
ただし、3x2-3 \le x \le 2

3. 最終的な答え

(1) 3st3(s2+9)6-\sqrt{3}s \le t \le \frac{\sqrt{3}(s^2+9)}{6}3s0-3 \le s \le 0のとき、t33s+433t \le \frac{\sqrt{3}}{3}s + \frac{4\sqrt{3}}{3}
(2) 領域Dは、y=3(x2+9)6y = \frac{\sqrt{3}(x^2+9)}{6}y=3xy = -\sqrt{3}x、およびy=33x+433y = \frac{\sqrt{3}}{3}x + \frac{4\sqrt{3}}{3}で囲まれた領域。ただし、3x2-3 \le x \le 2

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