曲線 $y = x^2 - 1$ 上の点Pと直線 $y = x - 3$ 上の点Qとの距離が最小となるときの点Qの座標と、そのときの距離を求める問題です。

解析学微分距離接線最適化座標
2025/8/5

1. 問題の内容

曲線 y=x21y = x^2 - 1 上の点Pと直線 y=x3y = x - 3 上の点Qとの距離が最小となるときの点Qの座標と、そのときの距離を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、点Pの座標を (t,t21)(t, t^2 - 1) とおきます。直線 y=x3y = x - 3 と点Pとの距離が最小となるのは、直線 y=x3y = x - 3 と点Pにおける曲線 y=x21y = x^2 - 1 の接線が平行になるときです。
曲線の微分を計算します。
dydx=2x\frac{dy}{dx} = 2x
x=tx=t における接線の傾きは、2t2t です。
この接線と直線 y=x3y = x - 3 が平行であるので、傾きが等しいことから、
2t=12t = 1
t=12t = \frac{1}{2}
したがって、点Pの座標は (12,(12)21)=(12,34)(\frac{1}{2}, (\frac{1}{2})^2 - 1) = (\frac{1}{2}, -\frac{3}{4}) です。
点Pから直線 y=x3y = x - 3 までの距離を求めることを考えます。点Qは、点Pから直線 y=x3y = x - 3, つまり xy3=0x - y - 3 = 0 へ下ろした垂線の足になります。
点Qを(x,y)(x,y)とすると、
PQベクトル(12x,34y)(\frac{1}{2}-x, -\frac{3}{4}-y)は直線y=x3y=x-3の方向ベクトル(1,1)(1,1)と直交します。
よって、
(12x)+(34y)=0(\frac{1}{2}-x) + (-\frac{3}{4}-y) = 0
x+y=14x+y = -\frac{1}{4}
y=x3y=x-3を代入して、
x+x3=14x+x-3 = -\frac{1}{4}
2x=314=1142x = 3 - \frac{1}{4} = \frac{11}{4}
x=118x = \frac{11}{8}
y=x3=1183=118248=138y = x-3 = \frac{11}{8} - 3 = \frac{11}{8} - \frac{24}{8} = -\frac{13}{8}
したがって、点Qの座標は(118,138)(\frac{11}{8}, -\frac{13}{8})です。
点P (12,34)(\frac{1}{2}, -\frac{3}{4}) と点Q (118,138)(\frac{11}{8}, -\frac{13}{8}) の距離は、
(11812)2+(138+34)2=(11848)2+(138+68)2=(78)2+(78)2=4964+4964=9864=4932=742=728\sqrt{(\frac{11}{8} - \frac{1}{2})^2 + (-\frac{13}{8} + \frac{3}{4})^2} = \sqrt{(\frac{11}{8} - \frac{4}{8})^2 + (-\frac{13}{8} + \frac{6}{8})^2} = \sqrt{(\frac{7}{8})^2 + (-\frac{7}{8})^2} = \sqrt{\frac{49}{64} + \frac{49}{64}} = \sqrt{\frac{98}{64}} = \sqrt{\frac{49}{32}} = \frac{7}{4\sqrt{2}} = \frac{7\sqrt{2}}{8}

3. 最終的な答え

点Qの座標は (118,138)(\frac{11}{8}, -\frac{13}{8})
距離は 728\frac{7\sqrt{2}}{8}

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