$\theta$を$0 < \theta < \frac{\pi}{4}$を満たす定数とし、自然数$n$に対して$a_n = \tan \frac{\theta}{2^n}$とおく。 (1) 数列$\{2^n a_n\}$の極限を求めよ。 (2) $n$が2以上のとき$\frac{1}{a_n} - \frac{1}{a_{n-1}} = \frac{2}{a_{n-1}^2}$が成り立つことを示せ。 (3) $S_n = \sum_{k=1}^{n} \frac{a_k}{2^k}$とおく。$n$が2以上のとき、$S_n$を$a_1$と$a_n$で表せ。 (4) 無限級数$\sum_{n=1}^{\infty} \frac{a_n}{2^n}$の和を求めよ。
2025/8/5
## 解答
1. 問題の内容
をを満たす定数とし、自然数に対してとおく。
(1) 数列の極限を求めよ。
(2) が2以上のときが成り立つことを示せ。
(3) とおく。が2以上のとき、をとで表せ。
(4) 無限級数の和を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) より、である。を利用する。とおくと、のときとなる。したがって、
(2) を計算する。
倍角の公式より
よって、
において、とおくと、となるので、
となる。一方、となるので、示すべき式は成立しない。
.
ここで,
より
正しくは,
(3)
より,を利用する。
(4) 無限級数の和を求める。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)