長さ2mの棒ABを観測地点Pから眺めている模式図が与えられている。点MはABの中点であり、PはABの垂直二等分線上にある。 (1) PM = 2mのとき、$\tan{\angle ABP}$ の値を求める。 (2) PA = 4mのとき、$\sin{\angle APB}$ の値を求める。 (3) $\angle APB = 30^{\circ}$ のとき、PMの長さを求める。

幾何学三角比直角三角形二等辺三角形tansin角度長さ図形
2025/8/5

1. 問題の内容

長さ2mの棒ABを観測地点Pから眺めている模式図が与えられている。点MはABの中点であり、PはABの垂直二等分線上にある。
(1) PM = 2mのとき、tanABP\tan{\angle ABP} の値を求める。
(2) PA = 4mのとき、sinAPB\sin{\angle APB} の値を求める。
(3) APB=30\angle APB = 30^{\circ} のとき、PMの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) tanABP\tan{\angle ABP} を求める。
PM = 2m, AM = MB = 1mである。APB\angle APB は二等辺三角形なので、APM=BPM\angle APM = \angle BPM
tanABP=AMMB=PMMB=21=2\tan{\angle ABP} = \frac{AM}{MB} = \frac{PM}{MB} = \frac{2}{1} = 2.
(2) sinAPB\sin{\angle APB} を求める。
PA = PB = 4mである。
AMP\triangle AMPにおいて、AM=1AM = 1なので、PM=PA2AM2=4212=15PM = \sqrt{PA^2 - AM^2} = \sqrt{4^2 - 1^2} = \sqrt{15}.
sinAPM=AMAP=14\sin{\angle APM} = \frac{AM}{AP} = \frac{1}{4}.
cosAPM=PMAP=154\cos{\angle APM} = \frac{PM}{AP} = \frac{\sqrt{15}}{4}.
sinAPB=sin(2APM)=2sinAPMcosAPM=2×14×154=158\sin{\angle APB} = \sin(2\angle APM) = 2\sin{\angle APM}\cos{\angle APM} = 2 \times \frac{1}{4} \times \frac{\sqrt{15}}{4} = \frac{\sqrt{15}}{8}.
(3) PMを求める。
APB=30\angle APB = 30^{\circ}より、APM=15\angle APM = 15^{\circ}.
AM=1AM = 1より、tan15=AMPM=1PM\tan{15^{\circ}} = \frac{AM}{PM} = \frac{1}{PM}.
PM=1tan15PM = \frac{1}{\tan{15^{\circ}}}となる。
tan15=tan(4530)=tan45tan301+tan45tan30=1131+13=313+1=(31)231=323+12=4232=23\tan{15^{\circ}} = \tan{(45^{\circ} - 30^{\circ})} = \frac{\tan{45^{\circ}} - \tan{30^{\circ}}}{1 + \tan{45^{\circ}}\tan{30^{\circ}}} = \frac{1 - \frac{1}{\sqrt{3}}}{1 + \frac{1}{\sqrt{3}}} = \frac{\sqrt{3}-1}{\sqrt{3}+1} = \frac{(\sqrt{3}-1)^2}{3-1} = \frac{3 - 2\sqrt{3} + 1}{2} = \frac{4 - 2\sqrt{3}}{2} = 2 - \sqrt{3}.
よって、PM=123=2+3PM = \frac{1}{2-\sqrt{3}} = 2+\sqrt{3}.

3. 最終的な答え

(1) 2
(2) 158\frac{\sqrt{15}}{8}
(3) 2+32 + \sqrt{3}

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