長方形ABCDで表されるスマートフォンの画面を点Pから見ている。AB=12cm, BC=6cm, Pから長方形ABCDに降ろした垂線の足をHとすると、HはACとBDの交点と一致し、PH=30cmである。 (1) $\tan \angle APH$ を表す式を選択する。 (2) 四角錐P-ABCDの体積を求める。 (3) $\cos \angle APC$ を求める。

幾何学空間図形三角比体積ピタゴラスの定理相似
2025/8/5

1. 問題の内容

長方形ABCDで表されるスマートフォンの画面を点Pから見ている。AB=12cm, BC=6cm, Pから長方形ABCDに降ろした垂線の足をHとすると、HはACとBDの交点と一致し、PH=30cmである。
(1) tanAPH\tan \angle APH を表す式を選択する。
(2) 四角錐P-ABCDの体積を求める。
(3) cosAPC\cos \angle APC を求める。

2. 解き方の手順

(1) tanAPH\tan \angle APH を求める。
tanθ=対辺隣辺\tan \theta = \frac{\text{対辺}}{\text{隣辺}} である。APH\angle APH に対して、対辺はAH、隣辺はPHなので、
tanAPH=AHPH\tan \angle APH = \frac{AH}{PH} である。
よって、答えはウである。
(2) 四角錐P-ABCDの体積を求める。
四角錐の体積は 13×底面積×高さ\frac{1}{3} \times \text{底面積} \times \text{高さ} である。
底面積は長方形ABCDなので、 12×6=72 cm212 \times 6 = 72 \text{ cm}^2 である。
高さはPHなので、30cmである。
よって、四角錐P-ABCDの体積は 13×72×30=24×30=720 cm3\frac{1}{3} \times 72 \times 30 = 24 \times 30 = 720 \text{ cm}^3 である。
(3) cosAPC\cos \angle APC を求める。
まず、AHC\triangle AHCBHD\triangle BHDと相似なので、AH=CHである。長方形の対角線の交点なので、ACの中点がHである。
AC=AB2+BC2=122+62=144+36=180=65AC = \sqrt{AB^2 + BC^2} = \sqrt{12^2 + 6^2} = \sqrt{144+36} = \sqrt{180} = 6\sqrt{5}
AH=12AC=35AH = \frac{1}{2} AC = 3\sqrt{5}
AP=AH2+PH2=(35)2+302=45+900=945=3105AP = \sqrt{AH^2 + PH^2} = \sqrt{(3\sqrt{5})^2 + 30^2} = \sqrt{45 + 900} = \sqrt{945} = 3\sqrt{105}
APC\triangle APCは二等辺三角形なので、AP=CPAP = CP である。
cosAPC=AP2+CP2AC22APCP=2AP2AC22AP2=2(945)1802(945)=18901801890=17101890=171189=5763=1921\cos \angle APC = \frac{AP^2 + CP^2 - AC^2}{2AP \cdot CP} = \frac{2AP^2 - AC^2}{2AP^2} = \frac{2(945) - 180}{2(945)} = \frac{1890 - 180}{1890} = \frac{1710}{1890} = \frac{171}{189} = \frac{57}{63} = \frac{19}{21}

3. 最終的な答え

(1) ウ
(2) 720 cm3\text{cm}^3
(3) 1921\frac{19}{21}

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