問題は、三角形 ABC に関するいくつかの小問と、円に内接する四角形 ABCD に関する小問で構成されています。 (1) 三角形 ABC において、$a = \sqrt{2}$、$b = 5$、$C = 135^\circ$ のとき、$c$ を求めます。 (2) 三角形 ABC において、$a = 2$、$c = 2\sqrt{2}$、$C = 135^\circ$ のとき、$A$ を求めます。 (3) 三角形 ABC において、$b = 2\sqrt{3}$、$c = 2$、$C = 30^\circ$ のとき、$a$ と $B$ を求めます。 (4) 三角形 ABC において、$a = 8$、$b = 6$、$c = 4$ のとき、三角形の面積と内接円の半径を求めます。 (5) 円に内接する四角形 ABCD において、$AB = 2$、$BC = 4$、$CD = 3$、$DA = 2$ のとき、対角線 AC の長さを求めます。

幾何学三角形余弦定理正弦定理ヘロンの公式内接円四角形円に内接する四角形
2025/8/5

1. 問題の内容

問題は、三角形 ABC に関するいくつかの小問と、円に内接する四角形 ABCD に関する小問で構成されています。
(1) 三角形 ABC において、a=2a = \sqrt{2}b=5b = 5C=135C = 135^\circ のとき、cc を求めます。
(2) 三角形 ABC において、a=2a = 2c=22c = 2\sqrt{2}C=135C = 135^\circ のとき、AA を求めます。
(3) 三角形 ABC において、b=23b = 2\sqrt{3}c=2c = 2C=30C = 30^\circ のとき、aaBB を求めます。
(4) 三角形 ABC において、a=8a = 8b=6b = 6c=4c = 4 のとき、三角形の面積と内接円の半径を求めます。
(5) 円に内接する四角形 ABCD において、AB=2AB = 2BC=4BC = 4CD=3CD = 3DA=2DA = 2 のとき、対角線 AC の長さを求めます。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理を使います。c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab \cos C に、a=2a = \sqrt{2}b=5b = 5C=135C = 135^\circ を代入します。
cos135=22\cos 135^\circ = -\frac{\sqrt{2}}{2} なので、
c2=(2)2+52225(22)=2+25+10=37c^2 = (\sqrt{2})^2 + 5^2 - 2 \cdot \sqrt{2} \cdot 5 \cdot (-\frac{\sqrt{2}}{2}) = 2 + 25 + 10 = 37
c=37c = \sqrt{37}
(2) 正弦定理を使います。asinA=csinC\frac{a}{\sin A} = \frac{c}{\sin C} に、a=2a = 2c=22c = 2\sqrt{2}C=135C = 135^\circ を代入します。
sin135=22\sin 135^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} なので、
2sinA=2222=4\frac{2}{\sin A} = \frac{2\sqrt{2}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = 4
sinA=24=12\sin A = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}
A=30A = 30^\circ または 150150^\circ が考えられますが、A+C<180A + C < 180^\circ である必要があるので、A=30A = 30^\circ です。
(3) 正弦定理を使います。csinC=bsinB\frac{c}{\sin C} = \frac{b}{\sin B} に、b=23b = 2\sqrt{3}c=2c = 2C=30C = 30^\circ を代入します。
sin30=12\sin 30^\circ = \frac{1}{2} なので、
212=23sinB\frac{2}{\frac{1}{2}} = \frac{2\sqrt{3}}{\sin B}
4=23sinB4 = \frac{2\sqrt{3}}{\sin B}
sinB=234=32\sin B = \frac{2\sqrt{3}}{4} = \frac{\sqrt{3}}{2}
B=60B = 60^\circ または 120120^\circ が考えられます。
B=60B = 60^\circ のとき、A=1803060=90A = 180^\circ - 30^\circ - 60^\circ = 90^\circ
正弦定理より asinA=csinC\frac{a}{\sin A} = \frac{c}{\sin C} なので
a=csinAsinC=2112=4a = \frac{c \sin A}{\sin C} = \frac{2 \cdot 1}{\frac{1}{2}} = 4
B=120B = 120^\circ のとき、A=18030120=30A = 180^\circ - 30^\circ - 120^\circ = 30^\circ
このとき a=c=2a=c=2 となるので、条件に合う。
したがって、a=4a=4B=60B = 60^\circ または a=2a = 2B=120B = 120^\circ
(4) ヘロンの公式を使って三角形の面積を求めます。s=a+b+c2=8+6+42=9s = \frac{a+b+c}{2} = \frac{8+6+4}{2} = 9
面積 S=s(sa)(sb)(sc)=9(98)(96)(94)=9135=135=315S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{9(9-8)(9-6)(9-4)} = \sqrt{9 \cdot 1 \cdot 3 \cdot 5} = \sqrt{135} = 3\sqrt{15}
内接円の半径 rr は、S=rsS = rs より、315=9r3\sqrt{15} = 9r なので、r=153r = \frac{\sqrt{15}}{3}
(5) 余弦定理を使って対角線 AC の長さを求めます。
B=θ\angle B = \theta とおくと、D=180θ\angle D = 180^\circ - \theta
ABC\triangle ABC において、AC2=AB2+BC22ABBCcosθ=22+42224cosθ=4+1616cosθ=2016cosθAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos \theta = 2^2 + 4^2 - 2 \cdot 2 \cdot 4 \cdot \cos \theta = 4 + 16 - 16 \cos \theta = 20 - 16 \cos \theta
ADC\triangle ADC において、AC2=AD2+CD22ADCDcos(180θ)=22+32223(cosθ)=4+9+12cosθ=13+12cosθAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos (180^\circ - \theta) = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot (-\cos \theta) = 4 + 9 + 12 \cos \theta = 13 + 12 \cos \theta
したがって、2016cosθ=13+12cosθ20 - 16 \cos \theta = 13 + 12 \cos \theta
28cosθ=728 \cos \theta = 7
cosθ=14\cos \theta = \frac{1}{4}
AC2=201614=204=16AC^2 = 20 - 16 \cdot \frac{1}{4} = 20 - 4 = 16
AC=4AC = 4

3. 最終的な答え

(1) c=37c = \sqrt{37}
(2) A=30A = 30^\circ
(3) a=4a = 4, B=60B = 60^\circ または a=2a=2, B=120B = 120^\circ
(4) 面積: 3153\sqrt{15}、内接円の半径: 153\frac{\sqrt{15}}{3}
(5) 対角線 AC の長さ: 44

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