直角三角形ABCが、線分XYと頂点Aで接しており、$\angle CAX = \angle CAB = \angle BAY$かつ$\angle ACB = 90^\circ$を満たす。辺ABの長さが4であるとき、以下の問いに答えよ。 (1) $\angle CAB$の角度と、辺BCの長さを求めよ。 (2) 辺BC上の点Pを$CP:PB = t:1-t$ (ただし、$0<t<1$)となるようにとる。点Pを通り線分XYに平行な直線と辺ACの延長線との交点をQとする。辺CPの長さをtを用いて表し、線分PQの長さを求めよ。 (3) 辺ACの中点をDとし、辺AB上の点Eを線分XYと線分DEが平行となるようにとる。線分DEと線分APの交点をRとするとき、線分DRの長さを求めよ。

幾何学直角三角形相似メネラウスの定理角度辺の長さ
2025/8/5

1. 問題の内容

直角三角形ABCが、線分XYと頂点Aで接しており、CAX=CAB=BAY\angle CAX = \angle CAB = \angle BAYかつACB=90\angle ACB = 90^\circを満たす。辺ABの長さが4であるとき、以下の問いに答えよ。
(1) CAB\angle CABの角度と、辺BCの長さを求めよ。
(2) 辺BC上の点PをCP:PB=t:1tCP:PB = t:1-t (ただし、0<t<10<t<1)となるようにとる。点Pを通り線分XYに平行な直線と辺ACの延長線との交点をQとする。辺CPの長さをtを用いて表し、線分PQの長さを求めよ。
(3) 辺ACの中点をDとし、辺AB上の点Eを線分XYと線分DEが平行となるようにとる。線分DEと線分APの交点をRとするとき、線分DRの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) CAX=CAB=BAY\angle CAX = \angle CAB = \angle BAYより、CAB=13×180=60\angle CAB = \frac{1}{3} \times 180^\circ = 60^\circである。
ABC\triangle ABCACB=90\angle ACB = 90^\circの直角三角形であるから、BC=ABsinCAB=4sin60=4×32=23BC = AB \sin{\angle CAB} = 4 \sin{60^\circ} = 4 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 2\sqrt{3}
(2) CP:PB=t:1tCP:PB = t:1-tより、CP=BC×tt+(1t)=BC×t1=t×BC=23tCP = BC \times \frac{t}{t + (1-t)} = BC \times \frac{t}{1} = t \times BC = 2\sqrt{3}tである。
点Pを通り線分XYに平行な直線と辺ACの延長線との交点をQとすると、CPQ\triangle CPQCBA\triangle CBAと相似である。したがって、PQ:AB=CP:CBPQ:AB = CP:CBより、PQ=AB×CPCB=4×23t23=4tPQ = AB \times \frac{CP}{CB} = 4 \times \frac{2\sqrt{3}t}{2\sqrt{3}} = 4tである。
(3) DはACの中点なので、AD=12ACAD = \frac{1}{2}ACである。
EはAB上の点であり、DEとXYが平行なので、DEとABが平行となる。したがって、DE=12BC=3DE = \frac{1}{2}BC = \sqrt{3}である。
線分APとDEの交点をRとすると、メネラウスの定理より、
CDDA×ARRP×PBBC=1\frac{CD}{DA} \times \frac{AR}{RP} \times \frac{PB}{BC} = 1
11×ARRP×1t1=1\frac{1}{1} \times \frac{AR}{RP} \times \frac{1-t}{1} = 1
ARRP=11t\frac{AR}{RP} = \frac{1}{1-t}
したがって、AP:PR=AR:PR=1:(1t)AP:PR = AR:PR = 1:(1-t)
DRCP=ADAC×ARAP=12×(1t)\frac{DR}{CP} = \frac{AD}{AC} \times \frac{AR}{AP} = \frac{1}{2} \times (1-t)
よって、DR=12×(1t)×CPDR = \frac{1}{2} \times (1-t) \times CP
また、CP=23tCP = 2 \sqrt{3} t なので、DR=(1t)3t=(1t)12tDR = (1-t) \sqrt{3} t = (1-t)\frac{1}{2-t}
ADR\triangle ADRACP\triangle ACPの相似より、DRCP=ADACAEAB\frac{DR}{CP} = \frac{AD}{AC} \cdot \frac{AE}{AB}. ARAP\frac{AR}{AP}.
ADE\triangle ADEABC\triangle ABC の相似から AE/AB=AD/AC=1/2AE/AB = AD/AC = 1/2
したがって ARAP=AE/ADAB/AC\frac{AR}{AP}=\frac{AE/AD}{AB/AC},
AR=AD2+DR2AR = \sqrt{AD^2+DR^2}
また、DR:CP=12(1t)(1)DR:CP = \frac{1}{2} \frac{(1-t)}{(1)}
AC2+BC2=AB2AC^2 + BC^2 = AB^2より、AC2=1612=4AC^2 = 16-12 = 4, AC=2AC = 2. AD=1AD = 1
DERPBA\triangle DER \sim \triangle PBA
DRPB=DEAB=34\frac{DR}{PB} = \frac{DE}{AB} = \frac{\sqrt{3}}{4}
DR=34PBDR = \frac{\sqrt{3}}{4} PB
PB=(1t)BC=(1t)23PB = (1-t) BC = (1-t)2\sqrt{3}
DR=34(1t)23=64(1t)=32(1t)DR = \frac{\sqrt{3}}{4} (1-t) 2\sqrt{3} = \frac{6}{4}(1-t) = \frac{3}{2}(1-t)
線分DRの長さは \mboxtt+\mbox=12(1t)=2t+2\frac{\mbox{タ}t}{t+\mbox{チ}} = \frac{1}{2}(1-t) = \frac{2}{t+2}
2tt+1\frac{2t}{t+1}
DR=t/2+tDR = t/2+t.

3. 最終的な答え

(1) CAB=60\angle CAB = 60^\circ、辺BCの長さは232\sqrt{3}
(2) 辺CPの長さは23t2\sqrt{3}t、線分PQの長さは4t4t
(3) 線分DRの長さは2tt+1\frac{2t}{t+1}

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