放物線 $y=x^2$ 上の点 $P(t, t^2)$ が、2点 $A(-1, 1)$, $B(4, 16)$ の間にあるとき、三角形 $APB$ の面積の最大値を求める問題です。

幾何学放物線三角形の面積点と直線の距離最大値
2025/8/5

1. 問題の内容

放物線 y=x2y=x^2 上の点 P(t,t2)P(t, t^2) が、2点 A(1,1)A(-1, 1), B(4,16)B(4, 16) の間にあるとき、三角形 APBAPB の面積の最大値を求める問題です。

2. 解き方の手順

ステップ1: 直線 ABAB の方程式を求める。
A(1,1)A(-1, 1) と点 B(4,16)B(4, 16) を通る直線の傾きは
1614(1)=155=3\frac{16 - 1}{4 - (-1)} = \frac{15}{5} = 3
よって、直線 ABAB の方程式は
y1=3(x(1))y - 1 = 3(x - (-1))
y=3x+3+1y = 3x + 3 + 1
y=3x+4y = 3x + 4
ステップ2: 点 P(t,t2)P(t, t^2) と直線 ABAB の距離 dd を求める。
点と直線の距離の公式より、
d=3tt2+432+(1)2d = \frac{|3t - t^2 + 4|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}}
d=t2+3t+410d = \frac{|-t^2 + 3t + 4|}{\sqrt{10}}
d=(t23t4)10d = \frac{|-(t^2 - 3t - 4)|}{\sqrt{10}}
d=(t4)(t+1)10d = \frac{|-(t - 4)(t + 1)|}{\sqrt{10}}
d=(t4)(t+1)10d = \frac{|(t - 4)(t + 1)|}{\sqrt{10}}
ステップ3: 線分 ABAB の長さを求める。
AB=(4(1))2+(161)2AB = \sqrt{(4 - (-1))^2 + (16 - 1)^2}
AB=52+152AB = \sqrt{5^2 + 15^2}
AB=25+225AB = \sqrt{25 + 225}
AB=250=510AB = \sqrt{250} = 5\sqrt{10}
ステップ4: 三角形 APBAPB の面積 SS を求める。
S=12×AB×dS = \frac{1}{2} \times AB \times d
S=12×510×(t4)(t+1)10S = \frac{1}{2} \times 5\sqrt{10} \times \frac{|(t - 4)(t + 1)|}{\sqrt{10}}
S=52(t4)(t+1)S = \frac{5}{2} |(t - 4)(t + 1)|
S=52t2+3t+4S = \frac{5}{2} |-t^2 + 3t + 4|
S=52(t23t4)S = \frac{5}{2} |-(t^2 - 3t - 4)|
ステップ5: SS が最大となる tt の値を求める。
f(t)=t2+3t+4f(t) = -t^2 + 3t + 4 とおくと、これは上に凸の放物線である。
t23t4=0t^2 - 3t - 4 = 0 を解くと t=1,4t = -1, 4 であり、 1<t<4-1 < t < 4 の範囲で考える。
f(t)=(t32)2+94+4=(t32)2+254f(t) = -(t - \frac{3}{2})^2 + \frac{9}{4} + 4 = -(t - \frac{3}{2})^2 + \frac{25}{4}
t=32t = \frac{3}{2} のとき f(t)f(t) は最大値 254\frac{25}{4} をとる。
ステップ6: 面積 SS の最大値を求める。
S=52×254=1258S = \frac{5}{2} \times \frac{25}{4} = \frac{125}{8}

3. 最終的な答え

1258\frac{125}{8}

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