三角形ABCの3辺の長さが与えられたとき、角Aが鋭角、直角、鈍角のいずれであるかを調べる問題です。具体的には、以下の3つのケースについてそれぞれ角Aの種類を判定します。 (1) $a=8$, $b=3$, $c=6$ (2) $a=7$, $b=4\sqrt{2}$, $c=3\sqrt{3}$ (3) $a=4$, $b=\sqrt{5}$, $c=\sqrt{11}$

幾何学三角形余弦定理角度鋭角直角鈍角
2025/8/5

1. 問題の内容

三角形ABCの3辺の長さが与えられたとき、角Aが鋭角、直角、鈍角のいずれであるかを調べる問題です。具体的には、以下の3つのケースについてそれぞれ角Aの種類を判定します。
(1) a=8a=8, b=3b=3, c=6c=6
(2) a=7a=7, b=42b=4\sqrt{2}, c=33c=3\sqrt{3}
(3) a=4a=4, b=5b=\sqrt{5}, c=11c=\sqrt{11}

2. 解き方の手順

余弦定理を使って角Aの余弦(cosA\cos A)を計算します。
a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos A
これを変形すると、
cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc}
得られたcosA\cos Aの値によって、角Aの種類を判定します。
- cosA>0\cos A > 0 ならば、角Aは鋭角です。
- cosA=0\cos A = 0 ならば、角Aは直角です。
- cosA<0\cos A < 0 ならば、角Aは鈍角です。
(1) a=8a=8, b=3b=3, c=6c=6の場合
cosA=32+6282236=9+366436=1936<0\cos A = \frac{3^2 + 6^2 - 8^2}{2 \cdot 3 \cdot 6} = \frac{9 + 36 - 64}{36} = \frac{-19}{36} < 0
よって、角Aは鈍角です。
(2) a=7a=7, b=42b=4\sqrt{2}, c=33c=3\sqrt{3}の場合
cosA=(42)2+(33)27224233=32+2749246=10246=5126>0\cos A = \frac{(4\sqrt{2})^2 + (3\sqrt{3})^2 - 7^2}{2 \cdot 4\sqrt{2} \cdot 3\sqrt{3}} = \frac{32 + 27 - 49}{24\sqrt{6}} = \frac{10}{24\sqrt{6}} = \frac{5}{12\sqrt{6}} > 0
よって、角Aは鋭角です。
(3) a=4a=4, b=5b=\sqrt{5}, c=11c=\sqrt{11}の場合
cosA=(5)2+(11)2422511=5+1116255=0255=0\cos A = \frac{(\sqrt{5})^2 + (\sqrt{11})^2 - 4^2}{2 \cdot \sqrt{5} \cdot \sqrt{11}} = \frac{5 + 11 - 16}{2\sqrt{55}} = \frac{0}{2\sqrt{55}} = 0
よって、角Aは直角です。

3. 最終的な答え

(1) 鈍角
(2) 鋭角
(3) 直角

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