1から15までの整数が書かれた15枚のカードが並んでいます。最初に全てのカードを裏返し、次に左から2番目ごと、3番目ごと、…、15番目ごとにカードを裏返します。 (1) 裏になっているカードがひっくり返された回数は偶数か奇数か。 (2) 裏になっているカードの数の正の約数の個数は偶数か奇数か。 (3) 裏になっているカードの数が $n^2$ (nは自然数)の形をした数だけである理由を説明せよ。
2025/8/5
はい、承知いたしました。問題文を読んで、順番に回答します。
1. 問題の内容
1から15までの整数が書かれた15枚のカードが並んでいます。最初に全てのカードを裏返し、次に左から2番目ごと、3番目ごと、…、15番目ごとにカードを裏返します。
(1) 裏になっているカードがひっくり返された回数は偶数か奇数か。
(2) 裏になっているカードの数の正の約数の個数は偶数か奇数か。
(3) 裏になっているカードの数が (nは自然数)の形をした数だけである理由を説明せよ。
2. 解き方の手順
(1) カードがひっくり返される回数は、そのカードの数の約数の個数に等しくなります。例えば、カード6は1, 2, 3, 6のときにひっくり返されます。
裏になっているカードは、最終的に奇数回ひっくり返されている必要があります。
1から15までの数字について、約数の個数を数えてみましょう。
1: 1 (奇数)
2: 1, 2 (偶数)
3: 1, 3 (偶数)
4: 1, 2, 4 (奇数)
5: 1, 5 (偶数)
6: 1, 2, 3, 6 (偶数)
7: 1, 7 (偶数)
8: 1, 2, 4, 8 (偶数)
9: 1, 3, 9 (奇数)
10: 1, 2, 5, 10 (偶数)
11: 1, 11 (偶数)
12: 1, 2, 3, 4, 6, 12 (偶数)
13: 1, 13 (偶数)
14: 1, 2, 7, 14 (偶数)
15: 1, 3, 5, 15 (偶数)
したがって、裏になっているカードは1, 4, 9のカードであり、ひっくり返された回数は奇数回です。
(2) (1)の結果から、裏になっているカードの数は1, 4, 9です。これらの数の約数の個数を調べます。
1の約数: 1 (1個、奇数)
4の約数: 1, 2, 4 (3個、奇数)
9の約数: 1, 3, 9 (3個、奇数)
したがって、裏になっているカードの数の正の約数の個数は奇数です。
(3) ある数nの約数の個数が奇数であるためには、nが平方数である必要があります。なぜなら、約数は通常ペアで現れます。例えば、12の約数は (1, 12), (2, 6), (3, 4) です。しかし、平方数の場合、ある約数とそのペアとなる約数が同じ数になります。例えば、9の約数は (1, 9), (3, 3) であり、3が重複するため、約数の個数は奇数になります。
カードが裏になっているのは、ひっくり返された回数(約数の個数)が奇数である場合のみなので、裏になっているカードの数は平方数になります。1から15までの平方数は , , です。
3. 最終的な答え
(1) 奇数
(2) 奇数
(3) 約数の個数が奇数になるのは、その数が平方数の場合のみだから。