2次関数 $f(x) = x^2 - 6x + 3t^2 - 5t + 9$ について、区間 $t \le x \le t+1$ における最大値を $M$、最小値を $m$ とするとき、以下の問いに答えます。ただし、$t$ は定数です。 (1) $y=f(x)$ のグラフの頂点を求めます。 (2) $M$ を $t$ を用いて表します。 (3) $2 < t < 3$ のとき、$M - m = \frac{1}{2}$ を満たす $t$ の値を求めます。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/8/5

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x26x+3t25t+9f(x) = x^2 - 6x + 3t^2 - 5t + 9 について、区間 txt+1t \le x \le t+1 における最大値を MM、最小値を mm とするとき、以下の問いに答えます。ただし、tt は定数です。
(1) y=f(x)y=f(x) のグラフの頂点を求めます。
(2) MMtt を用いて表します。
(3) 2<t<32 < t < 3 のとき、Mm=12M - m = \frac{1}{2} を満たす tt の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 頂点を求める
f(x)=x26x+3t25t+9f(x) = x^2 - 6x + 3t^2 - 5t + 9
平方完成を行います。
f(x)=(x26x+9)9+3t25t+9f(x) = (x^2 - 6x + 9) - 9 + 3t^2 - 5t + 9
f(x)=(x3)2+3t25tf(x) = (x-3)^2 + 3t^2 - 5t
よって、頂点の座標は (3,3t25t)(3, 3t^2 - 5t) となります。
(2) MMtt で表す
グラフの軸は x=3x=3 です。区間 txt+1t \le x \le t+1 を考えます。
tt の値によって、最大値を取る場所が変わります。
(i) 3t+(t+1)23 \ge \frac{t+(t+1)}{2} のとき、すなわち t52t \le \frac{5}{2} のとき
M=f(t+1)M = f(t+1)
(ii) 3<t+(t+1)23 < \frac{t+(t+1)}{2} のとき、すなわち t>52t > \frac{5}{2} のとき
M=f(t)M = f(t)
(i) t52t \le \frac{5}{2} のとき
M=f(t+1)=(t+1)26(t+1)+3t25t+9M = f(t+1) = (t+1)^2 - 6(t+1) + 3t^2 - 5t + 9
M=t2+2t+16t6+3t25t+9M = t^2 + 2t + 1 - 6t - 6 + 3t^2 - 5t + 9
M=4t29t+4M = 4t^2 - 9t + 4
(ii) t>52t > \frac{5}{2} のとき
M=f(t)=t26t+3t25t+9M = f(t) = t^2 - 6t + 3t^2 - 5t + 9
M=4t211t+9M = 4t^2 - 11t + 9
したがって、
M={4t29t+4(t52)4t211t+9(t>52)M = \begin{cases} 4t^2 - 9t + 4 & (t \le \frac{5}{2}) \\ 4t^2 - 11t + 9 & (t > \frac{5}{2}) \end{cases}
(3) 2<t<32 < t < 3 のとき、Mm=12M - m = \frac{1}{2} を満たす tt の値を求める。
x=3x=3 と区間 txt+1t \le x \le t+1 の位置関係で場合分けします。
2<t<32 < t < 3 なので、 3<t+1<43 < t+1 < 4 となります。よって、軸 x=3x=3 は区間 txt+1t \le x \le t+1 の中に存在します。
したがって、最小値は頂点でとるので、m=3t25tm = 3t^2 - 5t となります。
また、2<t<522 < t < \frac{5}{2} ならば M=f(t+1)=4t29t+4M = f(t+1) = 4t^2 - 9t + 4 となり、52<t<3\frac{5}{2} < t < 3 ならば M=f(t)=4t211t+9M = f(t) = 4t^2 - 11t + 9 となります。
(i) 2<t522 < t \le \frac{5}{2} のとき
Mm=(4t29t+4)(3t25t)=t24t+4=(t2)2=12M - m = (4t^2 - 9t + 4) - (3t^2 - 5t) = t^2 - 4t + 4 = (t-2)^2 = \frac{1}{2}
t2=±12t - 2 = \pm \frac{1}{\sqrt{2}}
t=2±22t = 2 \pm \frac{\sqrt{2}}{2}
2<t52=2.52 < t \le \frac{5}{2} = 2.5 より、t=2+22t = 2 + \frac{\sqrt{2}}{2}
(ii) 52<t<3\frac{5}{2} < t < 3 のとき
Mm=(4t211t+9)(3t25t)=t26t+9=(t3)2=12M - m = (4t^2 - 11t + 9) - (3t^2 - 5t) = t^2 - 6t + 9 = (t-3)^2 = \frac{1}{2}
t3=±12t - 3 = \pm \frac{1}{\sqrt{2}}
t=3±22t = 3 \pm \frac{\sqrt{2}}{2}
52<t<3\frac{5}{2} < t < 3 より、t=322t = 3 - \frac{\sqrt{2}}{2}

3. 最終的な答え

t=2+22,322t = 2 + \frac{\sqrt{2}}{2}, 3 - \frac{\sqrt{2}}{2}

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