与えられた問題は、以下の4つの小問から構成されています。 (1) 放物線 $y=x^2+2x+a^2-4$ がx軸に接するときの定数 $a$ の値($a>0$)を求める。 (2) 放物線 $y=x^2-5x+2$ と直線 $y=kx+1$ の共有点の個数が2個であるときの定数 $k$ の値の範囲を求める。 (3) 2次不等式 $x^2+ax+a+3>0$ の解がすべての実数であるときの定数 $a$ の値の範囲を求める。 (4) 方程式 $(x+2)|x-1|=k$ の実数解の個数が3個であるとき、および1個であるときの定数 $k$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数二次方程式判別式二次不等式絶対値
2025/8/5

1. 問題の内容

与えられた問題は、以下の4つの小問から構成されています。
(1) 放物線 y=x2+2x+a24y=x^2+2x+a^2-4 がx軸に接するときの定数 aa の値(a>0a>0)を求める。
(2) 放物線 y=x25x+2y=x^2-5x+2 と直線 y=kx+1y=kx+1 の共有点の個数が2個であるときの定数 kk の値の範囲を求める。
(3) 2次不等式 x2+ax+a+3>0x^2+ax+a+3>0 の解がすべての実数であるときの定数 aa の値の範囲を求める。
(4) 方程式 (x+2)x1=k(x+2)|x-1|=k の実数解の個数が3個であるとき、および1個であるときの定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x2+2x+a24y=x^2+2x+a^2-4 がx軸に接するとき、判別式 DD は0である。
D=224(1)(a24)=44a2+16=204a2=0D = 2^2 - 4(1)(a^2-4) = 4 - 4a^2 + 16 = 20 - 4a^2 = 0
4a2=204a^2 = 20
a2=5a^2 = 5
a=±5a = \pm \sqrt{5}
ただし、a>0a>0 なので、a=5a = \sqrt{5}
(2) 放物線 y=x25x+2y=x^2-5x+2 と直線 y=kx+1y=kx+1 の共有点の個数が2個であるとき、
x25x+2=kx+1x^2-5x+2 = kx+1
x2(5+k)x+1=0x^2-(5+k)x+1 = 0
判別式 D=(5+k)24(1)(1)=25+10k+k24=k2+10k+21=0D = (5+k)^2 - 4(1)(1) = 25+10k+k^2-4 = k^2+10k+21=0
(k+3)(k+7)=0(k+3)(k+7) = 0
k=3,7k = -3, -7
共有点の個数が2個となるのは、k=3k = -3 または k=7k = -7 の時。
したがって、k<7,3<kk<-7, -3<k
(3) 2次不等式 x2+ax+a+3>0x^2+ax+a+3>0 の解がすべての実数であるとき、判別式 D<0D<0 である。
D=a24(1)(a+3)=a24a12<0D = a^2 - 4(1)(a+3) = a^2 - 4a - 12 < 0
(a6)(a+2)<0(a-6)(a+2) < 0
2<a<6-2 < a < 6
(4) 方程式 (x+2)x1=k(x+2)|x-1|=k を解く。
x1x \geq 1 のとき、(x+2)(x1)=k(x+2)(x-1) = k
x2+x2=kx^2+x-2 = k
x<1x < 1 のとき、(x+2)(1x)=k(x+2)(1-x) = k
x2x+2=k-x^2-x+2 = k
x2+x2k=0x^2+x-2-k = 0
x2x+2k=0-x^2-x+2-k = 0
x2+x+k2=0x^2+x+k-2 = 0
y=(x+2)x1y = (x+2)|x-1| のグラフを描画し、y=ky=k との交点の個数を考える。
x1x \geq 1 のとき、y=x2+x2=(x+12)294y=x^2+x-2 = (x+\frac{1}{2})^2-\frac{9}{4}x=1x=1y=0y=0
x<1x < 1 のとき、y=x2x+2=(x+12)2+94y=-x^2-x+2 = -(x+\frac{1}{2})^2+\frac{9}{4}x=2x=-2y=0y=0x=1x=1y=0y=0。頂点は(12,94)(-\frac{1}{2},\frac{9}{4})
グラフを描くと、k=94k=\frac{9}{4}のとき、実数解の個数は2個。0<k<940 < k < \frac{9}{4}のとき、実数解の個数は3個。k=0k=0のとき、実数解の個数は2個。k<0k<0のとき、実数解の個数は1個。
k=0k = 0 のとき、x=1x=1またはx=2x=-2x=1x=1のときk=0k=0x=2x=-2のときk=0k=0
従って、実数解の個数が3個であるとき、0<k<940 < k < \frac{9}{4}
実数解の個数が1個であるとき、 k<0k<0

3. 最終的な答え

(1) エ
(2) エ
(3) ア
(4) イ, オ

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