与えられた分数式が恒等式となるように、定数 $a, b, c$ の値を求めます。 問題は3つあります。 (1) $\frac{2}{x(x+2)} = \frac{a}{x} - \frac{b}{x+2}$ (3) $\frac{x-3}{x^2 - 3x + 2} = \frac{a}{x-1} + \frac{b}{x-2}$ (5) $\frac{3x - 4}{x^3 + 2x} = \frac{a}{x} + \frac{bx + c}{x^2 + 2}$

代数学部分分数分解恒等式連立方程式
2025/8/5
はい、承知しました。画像に示された数学の問題を解きます。

1. 問題の内容

与えられた分数式が恒等式となるように、定数 a,b,ca, b, c の値を求めます。 問題は3つあります。
(1) 2x(x+2)=axbx+2\frac{2}{x(x+2)} = \frac{a}{x} - \frac{b}{x+2}
(3) x3x23x+2=ax1+bx2\frac{x-3}{x^2 - 3x + 2} = \frac{a}{x-1} + \frac{b}{x-2}
(5) 3x4x3+2x=ax+bx+cx2+2\frac{3x - 4}{x^3 + 2x} = \frac{a}{x} + \frac{bx + c}{x^2 + 2}

2. 解き方の手順

(1)
右辺を通分します。
axbx+2=a(x+2)bxx(x+2)=(ab)x+2ax(x+2)\frac{a}{x} - \frac{b}{x+2} = \frac{a(x+2) - bx}{x(x+2)} = \frac{(a-b)x + 2a}{x(x+2)}
この式が左辺と等しくなるためには、分子が等しくなければなりません。
(ab)x+2a=2(a-b)x + 2a = 2
xx の係数と定数項を比較すると、以下の連立方程式が得られます。
ab=0a - b = 0
2a=22a = 2
この連立方程式を解くと、a=1a = 1 かつ b=1b = 1 となります。
(3)
右辺を通分します。
ax1+bx2=a(x2)+b(x1)(x1)(x2)=(a+b)x(2a+b)x23x+2\frac{a}{x-1} + \frac{b}{x-2} = \frac{a(x-2) + b(x-1)}{(x-1)(x-2)} = \frac{(a+b)x - (2a+b)}{x^2 - 3x + 2}
この式が左辺と等しくなるためには、分子が等しくなければなりません。
(a+b)x(2a+b)=x3(a+b)x - (2a+b) = x - 3
xx の係数と定数項を比較すると、以下の連立方程式が得られます。
a+b=1a + b = 1
2a+b=32a + b = 3
この連立方程式を解くと、a=2a = 2 かつ b=1b = -1 となります。
(5)
右辺を通分します。
ax+bx+cx2+2=a(x2+2)+(bx+c)xx(x2+2)=(a+b)x2+cx+2ax3+2x\frac{a}{x} + \frac{bx + c}{x^2 + 2} = \frac{a(x^2 + 2) + (bx + c)x}{x(x^2 + 2)} = \frac{(a+b)x^2 + cx + 2a}{x^3 + 2x}
この式が左辺と等しくなるためには、分子が等しくなければなりません。
(a+b)x2+cx+2a=3x4(a+b)x^2 + cx + 2a = 3x - 4
x2x^2 の係数、xx の係数、定数項を比較すると、以下の連立方程式が得られます。
a+b=0a + b = 0
c=3c = 3
2a=42a = -4
この連立方程式を解くと、a=2a = -2, b=2b = 2, c=3c = 3 となります。

3. 最終的な答え

(1) a=1,b=1a = 1, b = 1
(3) a=2,b=1a = 2, b = -1
(5) a=2,b=2,c=3a = -2, b = 2, c = 3

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