1. 問題の内容
与えられた4つの等式の中から、についての恒等式を特定する問題です。
2. 解き方の手順
各等式について、それが恒等式であるかどうかを調べます。恒等式とは、がどのような値であっても成り立つ等式のことです。
(1)
左辺を展開すると、 となります。これは右辺と等しいので、この等式は恒等式です。
(2)
この式は二次方程式であり、特定のの値( または )でのみ成り立ちます。したがって、これは恒等式ではありません。
(3)
両辺にをかけると、 となります。
これを整理すると、、つまり となり、、 となります。
のときのみ成立するので、恒等式ではありません。ただし、の時は分母が0になるので、定義されません。
(4)
左辺を通分すると、となります。
つまり、 となり、これは恒等式です。ただし、 または の時は分母が0になるので、定義されません。
3. 最終的な答え
恒等式は、(1) と (4) です。