与えられた4つの等式の中から、$x$についての恒等式を特定する問題です。

代数学恒等式式の展開分数式二次方程式
2025/8/5

1. 問題の内容

与えられた4つの等式の中から、xxについての恒等式を特定する問題です。

2. 解き方の手順

各等式について、それが恒等式であるかどうかを調べます。恒等式とは、xxがどのような値であっても成り立つ等式のことです。
(1) (x+1)(x1)=x21(x+1)(x-1) = x^2-1
左辺を展開すると、x21x^2 - 1 となります。これは右辺と等しいので、この等式は恒等式です。
(2) x24x+3=0x^2 - 4x + 3 = 0
この式は二次方程式であり、特定のxxの値(x=1x=1 または x=3x=3)でのみ成り立ちます。したがって、これは恒等式ではありません。
(3) 2+1x+1=3x+12 + \frac{1}{x+1} = \frac{3}{x+1}
両辺に(x+1)(x+1)をかけると、2(x+1)+1=32(x+1) + 1 = 3 となります。
これを整理すると、2x+2+1=32x + 2 + 1 = 3、つまり 2x+3=32x + 3 = 3 となり、2x=02x = 0x=0x=0 となります。
x=0x = 0 のときのみ成立するので、恒等式ではありません。ただし、x=1x=-1の時は分母が0になるので、定義されません。
(4) 1x1x+2=2x(x+2)\frac{1}{x} - \frac{1}{x+2} = \frac{2}{x(x+2)}
左辺を通分すると、(x+2)xx(x+2)=2x(x+2)\frac{(x+2) - x}{x(x+2)} = \frac{2}{x(x+2)}となります。
つまり、2x(x+2)=2x(x+2)\frac{2}{x(x+2)} = \frac{2}{x(x+2)} となり、これは恒等式です。ただし、x=0x = 0 または x=2x = -2 の時は分母が0になるので、定義されません。

3. 最終的な答え

恒等式は、(1) (x+1)(x1)=x21(x+1)(x-1) = x^2-1 と (4) 1x1x+2=2x(x+2)\frac{1}{x} - \frac{1}{x+2} = \frac{2}{x(x+2)}です。

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