与えられた連立方程式 $\begin{cases} 3x + 2y = 5 \\ x - 4y = 7 \end{cases}$ について、係数行列 $A$ の (1, 2) 成分、行列式 $|A|$、$A$ の余因子行列 $\tilde{A}$ の (2, 2) 成分、および $A$ の逆行列 $A^{-1}$ の (2, 1) 成分を求める問題です。

代数学線形代数連立方程式行列行列式余因子行列逆行列
2025/8/5

1. 問題の内容

与えられた連立方程式
{3x+2y=5x4y=7\begin{cases} 3x + 2y = 5 \\ x - 4y = 7 \end{cases}
について、係数行列 AA の (1, 2) 成分、行列式 A|A|AA の余因子行列 A~\tilde{A} の (2, 2) 成分、および AA の逆行列 A1A^{-1} の (2, 1) 成分を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた連立方程式の係数行列 AA を求めます。
A=(3214)A = \begin{pmatrix} 3 & 2 \\ 1 & -4 \end{pmatrix}
(1, 2) 成分は、行列 AA の1行2列目の要素なので、2です。
次に、行列 AA の行列式 A|A| を計算します。
A=(3×4)(2×1)=122=14|A| = (3 \times -4) - (2 \times 1) = -12 - 2 = -14
次に、余因子行列 A~\tilde{A} を求めます。余因子行列の (2, 2) 成分は、行列 AA の (2, 2) 成分に対応する余因子に等しく、行列AAから2行2列を取り除いた行列の行列式に符号 (1)2+2=1(-1)^{2+2} = 1 を掛けたものです。
したがって、A~22=3\tilde{A}_{22} = 3
最後に、逆行列 A1A^{-1} を求めます。逆行列 A1A^{-1} は以下の式で与えられます。
A1=1AA~TA^{-1} = \frac{1}{|A|} \tilde{A}^T
ここで、A~T\tilde{A}^T は余因子行列 A~\tilde{A} の転置行列です。余因子行列 A~\tilde{A} は、
A~=(4123)\tilde{A} = \begin{pmatrix} -4 & -1 \\ -2 & 3 \end{pmatrix}
したがって、転置行列 A~T\tilde{A}^T は、
A~T=(4213)\tilde{A}^T = \begin{pmatrix} -4 & -2 \\ -1 & 3 \end{pmatrix}
であるから、逆行列A1A^{-1}は、
A1=114(4213)=(2717114314)A^{-1} = \frac{1}{-14} \begin{pmatrix} -4 & -2 \\ -1 & 3 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \frac{2}{7} & \frac{1}{7} \\ \frac{1}{14} & -\frac{3}{14} \end{pmatrix}
したがって、A1A^{-1} の (2, 1) 成分は、114\frac{1}{14} です。

3. 最終的な答え

係数行列 AA の (1, 2) 成分: 2
行列式 A|A|: -14
余因子行列 A~\tilde{A} の (2, 2) 成分: 3
逆行列 A1A^{-1} の (2, 1) 成分: 114\frac{1}{14}

「代数学」の関連問題

$f: \mathbb{Z} \to \mathbb{Z}$ を $f(x) = x^2$ で定め、 $T_1 = \{x \in \mathbb{Z} \mid x^2 > 8 \}$ とする。この...

集合写像逆写像整数関数
2025/8/6

$f: \mathbb{Z} \rightarrow \mathbb{Z}$ を $f(x) = x^2$ で定義し、$T_1 = \{x \in \mathbb{Z} \mid x^2 > 8\}$...

集合関数逆関数補集合
2025/8/6

問題1では、$log_{10}2 = 0.3010$、$log_{10}3 = 0.4771$を用いて、$2^{50}$、$3^{20}$、$6^{25}$の桁数を求めます。問題2では、$log_{1...

対数指数桁数
2025/8/6

与えられた式 $M = \frac{1}{2} a^2 - a$ を計算します。

数式式変形平方完成
2025/8/6

与えられた数式 $a^2 - 2a$ を因数分解します。

因数分解代数式
2025/8/6

問題文は、「連続する3つの負の整数があり、それぞれの数の平方の和は149である。(1)中央の整数を$x$として、方程式をつくれ。(2) 3つの負の整数を求めよ。」です。

二次方程式整数方程式の解
2025/8/6

二次方程式 $x^2 + 3ax + 6a = 0$ の一つの解が $-6$ であるとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $a$ の値を求めよ。 (2) もう一つの解を求めよ。

二次方程式解の公式因数分解代入
2025/8/6

2次関数 $f(x) = x^2 - 6x + 3t^2 - 5t + 9$ があり、$t$ は定数とする。$t \le x \le t+1$ における $f(x)$ の最大値を $M$、最小値を $...

二次関数最大・最小平方完成
2025/8/6

2次方程式 $x^2 + 3ax + 6a = 0$ の一つの解が $x = -6$ であるとき、$a$ の値を求める。

二次方程式代入
2025/8/6

与えられた式 $(a-b+4)^2$ を展開しなさい。

式の展開多項式代数
2025/8/6