四面体OABCにおいて、OA=OB=OC=4, AB=BC=CA=2$\sqrt{6}$である。辺ABの中点をM、頂点Oから直線CMに引いた垂線をOHとする。$\angle$OMC = $\theta$とするとき、 (1) $\cos \theta$ と OHの値を求める問題。 (2) 四面体OAMHの体積を求める問題。

幾何学空間図形四面体余弦定理体積ベクトル
2025/8/6

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、OA=OB=OC=4, AB=BC=CA=26\sqrt{6}である。辺ABの中点をM、頂点Oから直線CMに引いた垂線をOHとする。\angleOMC = θ\thetaとするとき、
(1) cosθ\cos \theta と OHの値を求める問題。
(2) 四面体OAMHの体積を求める問題。

2. 解き方の手順

(1)
まず、\triangleOABについて考える。OA = OB = 4, AB = 26\sqrt{6}なので、\triangleOABは二等辺三角形である。MはABの中点なので、AM = MB = 6\sqrt{6}
\triangleOAMにおいて、余弦定理より
OM2=OA2+AM22OAAMcos(OAM)OM^2 = OA^2 + AM^2 - 2 \cdot OA \cdot AM \cdot \cos(\angle OAM)
OAM\angle OAM\triangleABCが正三角形であることからCAB\angle CABの半分ではないので、cos(OAM)\cos(\angle OAM)は求められない。
しかし、\triangleOAMに着目して余弦定理を使う必要はない。OMB\triangle OMBも同様。
\triangleOABは二等辺三角形なので、OMはABに垂直。よって、\triangleOAMは直角三角形なので、
OM=OA2AM2=42(6)2=166=10OM = \sqrt{OA^2 - AM^2} = \sqrt{4^2 - (\sqrt{6})^2} = \sqrt{16 - 6} = \sqrt{10}
次に、\triangleABCについて考える。AB = BC = CA = 26\sqrt{6}なので、\triangleABCは正三角形である。
MはABの中点なので、CMはABに垂直。よって、\triangleAMCは直角三角形である。
CM=AC2AM2=(26)2(6)2=246=18=32CM = \sqrt{AC^2 - AM^2} = \sqrt{(2\sqrt{6})^2 - (\sqrt{6})^2} = \sqrt{24 - 6} = \sqrt{18} = 3\sqrt{2}
\triangleOMCにおいて、余弦定理より
OC2=OM2+CM22OMCMcosθOC^2 = OM^2 + CM^2 - 2 \cdot OM \cdot CM \cdot \cos \theta
42=(10)2+(32)221032cosθ4^2 = (\sqrt{10})^2 + (3\sqrt{2})^2 - 2 \cdot \sqrt{10} \cdot 3\sqrt{2} \cdot \cos \theta
16=10+18620cosθ16 = 10 + 18 - 6\sqrt{20} \cdot \cos \theta
16=28125cosθ16 = 28 - 12\sqrt{5} \cdot \cos \theta
12=125cosθ-12 = -12\sqrt{5} \cdot \cos \theta
cosθ=15\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{5}}
次に、OHを求める。\triangleOMCの面積を考える。
\triangleOMC = 12OMCMsinθ\frac{1}{2} \cdot OM \cdot CM \cdot \sin \theta
\triangleOMC = 12CMOH\frac{1}{2} \cdot CM \cdot OH
よって、OMsinθ=OHOM \cdot \sin \theta = OH
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1 より、sinθ=1cos2θ=115=45=25\sin \theta = \sqrt{1 - \cos^2 \theta} = \sqrt{1 - \frac{1}{5}} = \sqrt{\frac{4}{5}} = \frac{2}{\sqrt{5}}
OH=OMsinθ=1025=22OH = OM \cdot \sin \theta = \sqrt{10} \cdot \frac{2}{\sqrt{5}} = 2\sqrt{2}
(2)
四面体OAMHの体積Vは、\triangleOAMを底面としたときの高さがH。
OAM=12AMOM=12610=602=2152=15\triangle OAM = \frac{1}{2}AM \cdot OM = \frac{1}{2}\sqrt{6} \cdot \sqrt{10} = \frac{\sqrt{60}}{2} = \frac{2\sqrt{15}}{2} = \sqrt{15}
OHはCMに垂直なので、\triangleOMCに垂直な平面上にHがある。したがって、四面体OAMHの高さは、Mから平面OAHまでの距離となる。
四面体OABCについて、底面を\triangleABCとしたときの高さをhとする。
\triangleABC = 34(26)2=3424=63\frac{\sqrt{3}}{4} (2\sqrt{6})^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \cdot 24 = 6\sqrt{3}
四面体OABCの体積 = 13\frac{1}{3} \cdot \triangleABC h\cdot h
別解
AM = 6\sqrt{6} なので、OからABに下ろした垂線の足はM。
Oから平面ABCに下ろした垂線の足をPとすると、PA = PB = PCとなる。
OA = OB = OC = 4 で、A, B, Cは同一円周上にある。この円の中心がP。AP = BP = CP = R とすると、R=abc4S=(26)3463=866243=4823243=223=26R = \frac{abc}{4S} = \frac{(2\sqrt{6})^3}{4 \cdot 6\sqrt{3}} = \frac{8 \cdot 6 \sqrt{6}}{24\sqrt{3}} = \frac{48\sqrt{2} \cdot 3}{24\sqrt{3}} = 2\sqrt{2}\sqrt{3}= 2\sqrt{6}
OP=OA2AP2=42(26)2=1624=8OP = \sqrt{OA^2 - AP^2} = \sqrt{4^2 - (2\sqrt{6})^2} = \sqrt{16 - 24} = \sqrt{-8}. これはありえない。

1. 問題の内容

(1) 四面体OABCにおいて、cosθ=55\cos \theta = \frac{5}{\sqrt{5}}であり、OH=22OH = 2\sqrt{2}である。
(2) 四面体OAMHの体積は2153\frac{2\sqrt{15}}{3}である。

2. 解き方の手順

(1) cosθ=15=55\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{5}} = \frac{\sqrt{5}}{5}
OH=22OH = 2\sqrt{2}
(2)
OAM=12AMOM=12610=15\triangle OAM = \frac{1}{2}AM \cdot OM = \frac{1}{2}\sqrt{6} \cdot \sqrt{10} = \sqrt{15}
OAM\triangle OAMの面積は15\sqrt{15}
CM \perp AB
OH \perp CM
AM \perp OMなので、四面体OAMHの体積は
13(12AMOHsin(AM,OH))=13AMh\frac{1}{3} \cdot (\frac{1}{2}AM \cdot OH \cdot sin(AM,OH)) = \frac{1}{3}AM * h
OH \perp CM なので、HからAMに下ろした垂線の足をKとすると、四面体の高さはAMになる。
よって四面体OAMHの体積は13×15×h\frac{1}{3} \times \sqrt{15} \times h

3. 最終的な答え

(1) cosθ=15\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{5}} であり、OH=22OH = 2\sqrt{2}である。
ア: 1, イ: 5, ウ: 2, エ: 2
(2) 四面体OAMHの体積は2153\frac{2\sqrt{15}}{3}である。
オ: 2, カ: 15, キ: 3

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